抄録 |
日本消化器病学会で「大腸ポリープ診療ガイドライン」作成することが決定し,2011年7月1日にガイドライン委員会 第1回統括委員会が開催され,作成要領の確認が行われ,我々も作業を開始した。 「大腸ポリープ診療ガイドライン」作成委員会の構成員は,田中信治(委員長),斉藤裕輔(副委員長),松本主之,松田尚久,岩尾 泰,五十嵐正広,鈴木康元,西田 博,渡邉聡明,菅井 有,評価委員会の構成員は,杉原健一(委員長),鶴田 修(副委員長),平田一郎,樋渡信夫,斉藤 博である。 これまで2回の作成委員会を開催し,CQ案を作成審議して,評価委員会での評価やアドバイスによってそれを修正し,現在,文献検索に入っている段階である(平成24年3月25日現在)。また,途中,本ガイドライン作成に採用する「GRADEシステムによる評価方法」に関する講習会を聴講するとともに,春の第98回日本消化器病学会総会(菅野会長)のパネルディスカッション「日本消化器病学会診療ガイドライン(大腸ポリープ)を目指して(司会:杉原健一,田中信治)」では,その中で,吉田雅博先生に「GRADEシステムによる評価方法」についての解説をしていただいた。 本ガイドラインのCQの骨格は,以下のごとくである。 1. 疫学 2. スクリーニング 3. 病態,定義,分類 4. 診断 5. 治療,取扱い 6. 治療の実際 7. 偶発症と治療後のサーベイランス 8. その他 1)粘膜下腫瘍,非腫瘍性ポリープ 2)ポリポージス,遺伝性腫瘍 3)潰瘍性大腸炎関連腫瘍/癌 本講演では,この抄録を作成した時点から10月のJDDWまでの活動内容と作成進捗状況を報告し,他のガイドラインとの比較も含めて色々な意見をいただき,今後のガイドライン作成に反映させたい。 |