セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
胆道(治療)3
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タイトル |
消P-135:高齢者急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の治療成績
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演者 |
横山 隆秀(信州大・消化器外科) |
共同演者 |
福島 健太郎(信州大・消化器外科), 北川 敬之(信州大・消化器外科), 古澤 徳彦(信州大・消化器外科), 本山 博章(信州大・消化器外科), 清水 明(信州大・消化器外科), 小林 聡(信州大・消化器外科), 宮川 眞一(信州大・消化器外科) |
抄録 |
【目的】我々は2007年より、急性胆嚢炎に対して早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術を第一選択としており、全身麻酔が可能であれば、高齢者においても積極的に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行している。今回、高齢者の急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の成績を検討した。【方法】2007年から2011年の間に93例の腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した。このうち、急性胆嚢炎以外の予定手術は69例(P群)、急性胆嚢炎は24例(A群)であった。急性胆嚢炎手術例のうち、発症後72時間以上経過した症例を5例認めた。75歳以上の高齢者は17例(18.3%)、P群6例(8.7%)、A群11例(45.8)であった。【成績】P群とA群の平均年齢はそれぞれ58.8歳(中央値61歳、range 28-85歳)、69.4歳(中央値64歳、range 32-88歳)でありA群が有意に高齢であった(p=0.0010)。A群における、手術時間、出血量、在院日数、術後合併症について、高齢者(E群)と若年者(75歳未満、Y群)の比較を行うと、平均手術時間:E群122.5分(中央値128分、range 89-195分)、Y群140.8分(中央値123分、range 75-265分)、平均出血量:E群41.8ml(中央値10ml、range 0-200ml)、Y群58.5ml(中央値0ml、range 0-350ml)、平均在院日数:E群7.2日(中央値5日、range 4-21日)、Y群7.8日(中央値8日、range 4-13日)であり、いずれも有意差を認めなかった。術後合併症は両群とも認めなかった。【結論】急性胆嚢炎は高齢者に多く、全身麻酔可能であれば、高齢者であっても腹腔鏡下胆嚢摘出術は有効な治療法と考えられた。 |
索引用語 |
急性胆嚢炎, 腹腔鏡下胆嚢摘出術 |