セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胆道(治療)4 |
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タイトル | 消P-139:高齢者胆嚢総胆管結石症に対する内視鏡治療の検討 |
演者 | 吉中 勇人(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科) |
共同演者 | 居軒 和也(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 佐々木 翔(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 八木 洋輔(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 末吉 伸行(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 黒田 純子(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 山岡 優子(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 荻巣 恭平(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 廣吉 康秀(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 阿南 隆洋(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 松井 佐織(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 叶多 篤史(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 渡辺 明彦(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 有坂 好史(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 菅原 淳(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科), 向井 秀一(淀川キリスト教病院・消化器病センター消化器内科) |
抄録 | 【目的】胆嚢総胆管結石症は、内視鏡治療後に腹腔鏡下胆嚢摘出術を原則としているが、無症状から急性胆管炎・膵炎の併発例まで様々であり、病態に応じた高齢者胆嚢総胆管結石症の治療法を検討した。【方法】2005年1月から2010年12月まで当科で内視鏡治療を行った胆嚢総胆管結石症例のうち75歳以上の後期高齢者109例を対象とした。【成績】無症状7例・軽症急性胆管炎40例では、EST+切石を第一選択とし(15例:32%)、一期的に完全切石できない例は胆管ステントを留置した(32例:68%)。中等症45例・重症急性胆管炎5例は、胆道ドレナージを優先し(40例:90%)、残りの5例は一期的に完全切石した。中等症は胆管ステント留置、重症は経鼻胆管ドレナージを第一選択としたが、経鼻ドレナージチューブ抜去の危険性があれば胆管ステントを留置した。胆石性膵炎12例では、乳頭部嵌頓結石を解除後、胆管ステントを留置した(11例:91%)。内視鏡治療後に胆嚢摘出術を施行した35例のうち32例(91%)は、一期的な完全切石にこだわらず、胆管ステントを留置し胆嚢摘出術後、二期的に切石した。また、基礎疾患などにより完全切石困難な20例に対しては、胆管ステントの継続留置をおこなった。そのうち5例にステント閉塞による胆管炎の再燃を認めステント交換を行った。ステント継続留置例の胆管炎再燃までの平均期間は14ヵ月であった。なお、いずれにおいても内視鏡治療による重篤な偶発症は認めなかった。【結論】胆嚢総胆管結石症は、患者背景、病態に応じて治療法を選択することが重要であり、高齢者においても積極的に内視鏡治療を施行すべきであった。また、基礎疾患を有し完全切石が困難な高齢者に対しては、長期的な胆管ステント留置も有用であった。 |
索引用語 | 胆嚢総胆管結石, 内視鏡治療 |