セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胆道(腫瘍) |
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タイトル | 消P-145:進行胆道癌に対する初回化学療法の治療成績:茨城県内5施設75症例のレトロスペクティブ調査研究 |
演者 | 森脇 俊和(筑波大・消化器内科) |
共同演者 | 石毛 和紀(筑波大・消化器内科), 荒木 眞裕(茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター・消化器内科), 菅谷 明徳(茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター・消化器内科), 天貝 賢二(茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター・消化器内科), 石田 博保(国立水戸医療センター・消化器科), 伊藤 有香(国立水戸医療センター・消化器科), 吉田 茂正(国立水戸医療センター・消化器科), 山口 高史(国立水戸医療センター・消化器科), 西 雅明(筑波学園病院・消化器内科), 松田 健二(筑波学園病院・消化器内科), 川島 玲(筑波学園病院・消化器内科), 松木 康彦(筑波学園病院・消化器内科), 佐藤 巳喜夫(龍ケ崎済生会病院・消化器内科), 海老原 次男(龍ケ崎済生会病院・消化器内科), 遠藤 慎治(筑波大・消化器内科), 兵頭 一之介(筑波大・消化器内科) |
抄録 | 【目的】Gemicitabine(GEM)およびS-1の保険適応後、実地臨床における進行胆道癌に対する初回化学療法の治療成績を把握すること。【方法】茨城県内の主要な5施設への連結不可能匿名化によるレトロスペクティブ調査。対象は、2008年1月から2010年12月までに初回化学療法を開始した切除不能進行胆道癌症例とし、調査項目は、原発巣部位、初回化学療法の内容、二次化学療法の有無、初回治療開始日からの無増悪生存期間 (PFS)および生存期間 (OS)などとした。PFSおよびOSの解析にはKaplan-Meier法を用いた。【成績】82症例が報告され、75例(対象期間外5例、転帰不明2例を除外)が解析対象となった。原発巣部位は、肝外胆管癌44%、肝内胆管癌28%、胆嚢癌28%で、初回化学療法は、それぞれGEM単独55%、S-1単独23%、GEM+cisplatin併用17%、GEM+S-1併用5%であった。二次化学療法は53%に施行されていた。観察期間中央値は8.1ヵ月、増悪と死亡イベントはそれぞれ95%、57%で、PFS中央値は3.3ヵ月 (95%CI=2.5-4.1)、OS中央値は11.0ヵ月 (95%CI=6.9-15.1)であった。【結論】実地臨床においてもGEM, S-1を用いた化学療法で比較的良好な治療成績が得られることが示唆された。 |
索引用語 | 胆道癌, 化学療法 |