| セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胆道（腫瘍） |
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| タイトル | 消P-150：肝浸潤をきたした胆嚢原発Neuroendocrine Carcinomaの1切除例 |
| 演者 | 齋藤 玄哲（岡山済生会総合病院・内科） |
| 共同演者 | 藤井 雅邦（岡山済生会総合病院・内科）, 仁熊 健文（岡山済生会総合病院・外科）, 足立 卓哉（岡山済生会総合病院・内科）, 下村 泰之（岡山済生会総合病院・内科）, 關 杏奈（岡山済生会総合病院・内科）, 後藤田 達洋（岡山済生会総合病院・内科）, 金藤 光博（岡山済生会総合病院・内科）, 村上 尚子（岡山済生会総合病院・内科）, 山本 久美子（岡山済生会総合病院・内科）, 伊藤 守（岡山済生会総合病院・内科）, 石山 修平（岡山済生会総合病院・内科）, 藤原 明子（岡山済生会総合病院・内科）, 吉岡 正雄（岡山済生会総合病院・内科）, 塩出 純二（岡山済生会総合病院・内科）, 三村 哲重（岡山済生会総合病院・外科） |
| 抄録 | 症例は60歳代，男性．心窩部痛にて近医を受診し，腹部超音波検査にて胆嚢に腫瘤を疑われ当院紹介受診となり，精査加療目的に入院となった．入院時の腹部超音波検査では，胆嚢底部から肝床部に浸潤する39×30mmの境界明瞭で，内部エコーがやや不均一な低エコー性腫瘤を認めた．CTでは腫瘍は胆嚢底部から一部体部にかけて存在し，肝床部に浸潤を認め，ダイナミック造影では造影早期に濃染し，washoutを認めた．MRIでも同様の腫瘍を認め，T1強調では低信号，T2強調ではやや高信号であった．超音波内視鏡検査では，胆嚢底部から肝床部にかけて存在する境界明瞭で内部エコーが不均一な低エコー腫瘤像を呈した．内視鏡的逆行性胆道造影を施行したところ，胆嚢内にdefectを認め腫瘍によるものと考えた．胆管造影像には異常所見を認めず，採取した胆汁細胞診はClassIで悪性所見を認めなかった．画像所見より胆嚢癌肝浸潤が疑わしいと考え，手術適応と判断し，胆嚢切除，肝S4S5切除，リンパ節郭清術を施行した．術後病理標本にて胆嚢底部から肝床部へ連続する病変を認め，鏡検では小型でN/C比の高い腫瘍細胞が充実性，胞巣状に増殖していた．免疫染色にてシナプトフィジン陽性，クロモグラニンA弱陽性，CD56陽性であるため，神経内分泌系への分化が明らかであり，Ki-67 indexも30％程度と高値で悪性度の高い腫瘍であるため，Neuroendocrine Carcinomaと診断した．胆道癌取り扱い規約上は，内分泌細胞癌（ecc），patGf，結節浸潤型，29×22mm，髄様型（med），INFβ，ly1，v2，pn0，pT4（S1，Hinf3，binf0，PV1，A0），P0，N0，M(‐)，fstageIVa，sCurAであった．胆嚢癌はほとんどが腺癌であり，本症例で認めたNeuroendocrine Carcinomaはまれな病理組織型であると考えられるため，多少の文献的考察を添えて報告する． |
| 索引用語 | 神経内分泌腫瘍, 胆嚢腫瘍 |