セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓(診断)1

タイトル 消P-173:

洗腸液服用後の膵超音波描出範囲の検討

演者 猪股 英俊(清田病院・消化器科)
共同演者 菊地 尚平(清田病院・消化器科DELIMITER札幌医大・4内科), 村松 博士(清田病院・消化器科), 長町 康弘(清田病院・内科), 山内 尚文(清田病院・内科), 小山 隆三(清田病院・内科), 井原 康二(清田病院・内科), 西里 卓次(清田病院・内科)
抄録 【目的】昨年のJDDWにて、ルーチンの腹部超音波検査での、膵の描出範囲を報告したが、体尾部描出の改善が課題となった。そこで、今回、我々は、洗腸液服用後で、大腸内視鏡検査の直前の時間に、腹部超音波検査を施行し、どの程度の改善が期待できるか、頭体部描出範囲の距離と膵尾部の距離を検討した。【対象】当院にて、H22.2月中にルーチンの腹部超音波検査を受けた231名とH22.5月から~H24.3月までに洗腸液服用後の超音波検査を受けた75名【方法】超音波での膵頭体部描出範囲の長径に沿った距離をAとし、左肋間走査での膵尾部の長径に沿った距離をBとして、A+Bを求めた。そして、ルーチンの腹部超音波検査と洗腸液服用後腹部超音波検査のA+Bを比較した。【結果】ルーチン:A=89.4±13.2mm (230/231名で描出), B=28.1±7.8mm(130/231名で描出、56.3%), A+B=104.8±21.7mm 洗腸液服用後:A=97.7±15.8mm(74/75名で描出), B=32.0±8.7mm (52/75名で描出、69.3%), A+B=120.0±25.6mm【考察】ルーチンに比べ、洗腸液服用後の膵臓の描出範囲は広かった。洗腸液により、腸管ガスが減少し、膵尾部周囲への超音波ビームが入るウィンドウが増えたため、A、Bそれぞれの描出範囲の拡大とBの描出率(56.3→69.3%)の改善に結びついたと思われた。
索引用語 膵臓超音波, 洗腸液服用後