セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)膵臓(自己免疫性膵炎) |
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タイトル | 消P-196:自己免疫性膵炎に合併した糖尿病のステロイド治療後の経過 |
演者 | 宮本 勇治(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科DELIMITER都立墨東病院・消化器内科) |
共同演者 | 神澤 輝実(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 田畑 拓久(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 原 精一(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 来間 佐和子(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 千葉 和朗(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 桑田 剛(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 藤原 崇(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 江頭 秀人(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 小泉 浩一(がん・感染症センター都立駒込病院・消化器内科), 藤原 純子(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科), 荒川 丈夫(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科), 門馬 久美子(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科), 関谷 綾子(がん・感染症センター都立駒込病院・内分泌代謝科), 浅野 徹(都立墨東病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】自己免疫性膵炎では、高率に糖尿病を合併するが、その糖尿病はステロイドで改善することがある。今回、自己免疫性膵炎に合併した糖尿病のステロイド治療後の経過を検討した。【方法】自己免疫性膵炎69例の耐糖能を検索した。糖尿病の発症時期として、既往の糖尿病が悪化した例と自己免疫性膵炎と同時発症した例に分けて検討した。ステロイド治療後の耐糖能の変化は、HbA1cの推移と治療法の変更で判定した。【成績】自己免疫性膵炎69例中30例(46%)で糖尿病を認めた。糖尿病の発症時期は、既往の糖尿病の悪化が13例で、残りの17例は自己免疫性膵炎と同時発症であった。ステロイド治療開始3か月後、糖尿病患者24例中13例(57%)で耐糖能の改善を認めた。このうち糖尿病の既往があった13例では耐糖能改善7例(54%)、不変4例、悪化2例であり、同時発症した11例では改善6例(55%)、不変4例、悪化1例であった。ステロイド治療開始3年後には、糖尿病患者16例中10例(63%)で耐糖能の改善を認めた。【結論】自己免疫性膵炎に合併した糖尿病の約60%において、ステロイド治療により短期的かつ長期的に耐糖能の改善を認めた。自己免疫性膵炎に合併し治療を必要とする糖尿病は、ステロイド治療の良い適応と考えられた。 |
索引用語 | 自己免疫性膵炎, 糖尿病 |