セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓(腫瘍)1

タイトル 消P-203:

Undifferentiated carcinoma with osteoclast-like giant cells of the pancreasの1例

演者 虻江 誠(宮城県立がんセンター・消化器科)
共同演者 鈴木 雅貴(宮城県立がんセンター・消化器科), 内海 潔(宮城県立がんセンター・消化器科), 野口 哲也(宮城県立がんセンター・消化器科), 鈴木 眞一(宮城県立がんセンター・消化器科), 小野寺 博義(宮城県立がんセンター・消化器科)
抄録 【症例】76歳 男性。【主訴】下痢、黄疸。【既往歴】特記すべき事項なし。【現病歴】平成23年7月、下痢を主訴に近医を受診したところ、黄疸を指摘された。腹部超音波検査で閉塞性黄疸が疑われたため、当科を紹介され、精査加療目的に入院となった。【入院時現症】眼球結膜に黄疸あり。腹部は平坦、軟。肝、腫瘤を触知しなかった。皮膚黄染あり。【入院時検査成績】貧血および肝胆道系酵素の上昇を認めた。腫瘍マーカーはCEA12.3ng/ml、CA19-9 283U/mlと上昇していた。【画像所見】USおよびEUS:胆管拡張および胆嚢の腫大を認めた。膵頭部に嚢胞成分と充実成分の混在した腫瘍を認め、尾側膵管は拡張していた。CT:膵頭部にφ5cm大の腫瘤を認め、充実成分は後期相でより造影された。MRI:嚢胞内腔の信号強度に差を認め、充実部は不均一に造影された。ERCP:下部胆管に比較的平滑な狭窄を認めた。膵管は、頭部で透亮像を認め、体尾部の膵管は拡張していた。IDUS:下部胆管および膵頭部の主膵管に内腔への腫瘍の進展を認めた。経乳頭的生検では、未分化な異型細胞が増殖し、扁平上皮への分化や多角巨細胞を認め、浸潤性膵管癌(低分化型、腺扁平上皮癌、退形成性膵管癌)の診断であった。【経過】以上より、胆管浸潤および膵管内浸潤を伴った特殊型の膵癌の診断で、亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行した。組織学的には、破骨細胞様の多核巨細胞と種々の異型を伴った単核細胞浸潤を認め、undifferentiated carcinoma with osteoclast-like giant cells of the pancreasと診断した。【考察】本疾患は、全膵癌の1%未満とされ、報告例は非常に稀である。自験例では嚢胞内腔を裏打ちする上皮内癌を伴っており、粘液形質は他部位と同様であった。腫瘍の成り立ちを考える上で、大変興味深い症例であり、報告する。
索引用語 undifferentiated carcinoma, osteoclast-like giant cell