セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)膵臓(IPMN) |
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タイトル | 消P-213:当院での膵管内乳頭腫瘍(IPMN)切除例における術前診断の検討 |
演者 | 二宮 克仁(三重大附属病院・消化器・肝臓内科) |
共同演者 | 井上 宏之(三重大附属病院・消化器・肝臓内科), 野尻 圭一郎(三重大附属病院・消化器・肝臓内科), 高山 玲子(三重大附属病院・消化器・肝臓内科), 田野 俊介(三重大附属病院・消化器・肝臓内科), 葛原 正樹(三重大附属病院・光学医療診療部), 濱田 康彦(三重大附属病院・光学医療診療部), 堀木 紀行(三重大附属病院・光学医療診療部), 伊佐地 秀司(三重大附属病院・肝胆膵外科), 竹井 謙之(三重大附属病院・消化器・肝臓内科) |
抄録 | 【目的】当院では、概ねIPMN国際診療ガイドラインに沿って手術適応を決定している。今回IPMN切除例をretrospectiveに検討し、当院での治療方針の妥当性について再考した。【対象と方法】2006年4月より2012年2月までの期間、当院で診断し外科的切除を施行した48例を対象とした。EUS、ERCP・IDUSといった術前の画像所見より、(1)嚢胞径≧30mm、(2)主膵管径≧10mm、 (3)壁在結節の有無、について検討し、病理組織所見との対比を行った。また当科で術前にFDG-PETを施行したIPMN切除症例8例を検討した。【結果】切除例の内訳はBenign 15例、Borderline IPMN 12例、IPMC(非浸潤癌) 12例、浸潤癌9例であった。IPMC以上の病変に対し、(1)~(3)のうち1項目以上陽性を指標とすると、感度100%、特異度18.5%、陽性的中率48.8%、陰性的中率100%であった。PET施行症例の術後最終病理診断は、非浸潤癌が1例、浸潤癌が3例、Borderlineが1例、Benignが3例であった。PETの悪性に対する感度75%、特異度100%、陽性的中率100%、陰性的中率80%であった。上記より、ガイドラインにおける嚢胞径、主膵管径、壁在結節の有無の3項目中、1項目どれかが陽性であればBorderline IPMN以上の症例を拾い上げるのに有効であるが疑陽性が多いという問題点がある。一方、PETは感度、特異度ともに高くIPMC以上の悪性症例を診断する上で有用である可能性が示唆された。【結論】ガイドラインにおける手術適応基準は妥当であり、悪性の拾い上げに有用と考えられた。またPETは治療方針決定に難渋する場合において有用な可能性があると考えられた。 |
索引用語 | IPMN, 膵腫瘍 |