セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)膵臓(腫瘍)5 |
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タイトル | 消P-236:当院における局所進行膵癌の治療成績の検討 |
演者 | 津田 喬之(日赤和歌山医療センター・消化器内科) |
共同演者 | 東 俊二郎(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 野口 未央(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 松本 久和(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 薮内 洋平(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 岩上 裕吉(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 太田 彩貴子(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 信岡 未由(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 三上 貴生(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 三長 孝輔(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 李 宗南(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 谷口 洋平(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 中村 文保(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 中谷 泰樹(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 赤松 拓司(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 浦井 俊二(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 瀬田 剛史(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 上野山 義人(日赤和歌山医療センター・消化器内科), 山下 幸孝(日赤和歌山医療センター・消化器内科) |
抄録 | 【目的】塩酸ゲムシタビン(GEM)やS-1などの新規抗がん剤や上記抗がん剤を用いた化学放射線療法により、局所進行膵癌の治療成績は向上しつつある。地域の基幹病院である当院での局所進行膵癌の治療成績につき検討したため報告する。【方法】2002年以降当院で診断・治療を行った通常型膵癌358例のうち初診時に治癒切除不能な局所進行膵癌(T4、M0、主要血管浸潤あり)と診断した75例を対象としてretrospectiveに検討を行った。【結果】治療法の内訳は放射線化学療法(CRT)が9例(GEM併用4例、S-1併用5例)、化学療法(CT)が43例(1st line別に分けるとGEM23例、S-1 9例、S-1+GEM10例)、BSCが23例であった。患者背景に差があり一概には比較はできないものの、生存期間中央値は、CRT群372日、CT群303日(GEM217日、S-1 223日、S-1+GEM312日)、BSC群160日との結果であった。腫瘍縮小により外科切除が可能となった症例がCT群(S-1+GEM)で1例あり、また5年生存例がCT群(S-1+GEM)で1例あった。600日以上の長期生存はBSC群で2例(8%)、CRT群で3例(33%)、CT群で4例(9%)であった。【結論】切除不能局所進行膵癌に対する集学的治療により、現状約半年程度の予後延長効果が見込めるという結果であった。また、少数例での検討ではあるものの局所進行膵癌に対してCRTやS-1+GEMによりさらなる長期生存が期待できる可能性が示唆された。 |
索引用語 | 膵癌, 局所進行 |