セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓(腫瘍)6

タイトル 消P-237:

受診契機からみた膵癌診療

演者 神垣 充宏(広島大病院・消化器・代謝内科)
共同演者 佐々木 民人(広島大病院・消化器・代謝内科), 芹川 正浩(広島大病院・消化器・代謝内科), 小林 賢惣(広島大病院・消化器・代謝内科), 斎 宏(広島大病院・消化器・代謝内科), 南 智之(広島大病院・消化器・代謝内科), 岡崎 彰仁(広島大病院・消化器・代謝内科), 行武 正伸(広島大病院・消化器・代謝内科), 石垣 尚志(広島大病院・消化器・代謝内科), 石井 康隆(広島大病院・消化器・代謝内科), 小酒 慶一(広島大病院・消化器・代謝内科), 毛利 輝生(広島大病院・消化器・代謝内科), 吉見 聡(広島大病院・消化器・代謝内科), 茶山 一彰(広島大病院・消化器・代謝内科)
抄録 【目的】膵癌の早期診断には危険因子の啓蒙、検診の精度向上、病診連携等の対応が必要とされる。今回、受診契機からみた膵癌の診療成績を評価した。【方法】対象は、2010年1月から2011年12月までに当科に初回精査入院をした膵癌症例48例(男28、女20、67.7±10.7歳)とした。方法は無症状・健診例(NS群)、有症状例(S群)別での背景因子、腫瘍の進展度、根治的切除率を検討した。【成績】48例のうち、NS群は10例(男5、女5、67.3±9.3歳)、S群は38例(男23、女15、67.8±11.2歳)であった。危険因子に関してNS:Sで、家族歴0:4、糖尿病6:24、慢性膵炎1:4、飲酒3:15、喫煙4:13、膵萎縮6:18、BMI21.5±2.8:22.3±3.7であった。いずれの因子も有意な差はみられなかった。NS群での膵癌診断の契機は、他疾患診療中の腹部検査での腫瘤指摘が3例、主膵管拡張が3例、慢性膵炎経過観察中の主膵管拡張増悪が1例、血液検査値異常が3例(AMY, HbA1c, CA19-9)であった。NS:Sの腫瘍径は31.3±17.3mm:38.6±15.6mm(p=0.11)であり、主膵管径は4.6±3.3mm:4.6±1.9mmと、腫瘍径はNS群で大きい傾向が見られた。Stage分類I:II:III:IVa:IVbは、NS群で1:0:2:6:1、S群で1:0:3:19:15であり、Stage Iでの発見率はNS:Sで10%:2.6%(p=0.38)であった。根治的切除率は、NS:Sで90%:34.2%(p=0.003)であった。【結論】NS群はS群と比較して、腫瘍径は小さく、Stage Iでの発見率、根治的切除率は高かった。膵癌早期発見には症状の出現前に画像・血液検査の軽微な所見に注意を払うことが重要であると考えられた。
索引用語 膵癌, 早期診断