セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓(腫瘍)6

タイトル 消P-241:

局所進行膵癌における予後規定因子についての検討

演者 久野 晃聖(国立九州がんセンター・消化器内科)
共同演者 藤山 隆(国立九州がんセンター・消化器内科), 杉本 理恵(国立九州がんセンター・消化器内科), 奥村 幸彦(国立九州がんセンター・消化器内科), 古川 正幸(国立九州がんセンター・消化器内科)
抄録 【目的】膵癌は5年生存率4%と極めて予後不良であり治療困難ながんのひとつである。そのうち局所進行膵癌においては切除可能症例に対しては外科切除の対象となるが切除不能症例においては化学放射線療法と化学療法の選択肢が示されている。しかしながらいずれを選択すべきかは明らかにされていない。そこで今回我々は局所進行膵癌症例における予後規定因子について検討をおこなった。【対象】2005年1月から2011年8月までに組織学的に腺癌と診断が得られた局所進行膵癌患者で経過を確認できた69例を対象とした。【方法】局所進行膵癌69症例において予後規定因子として、性別、年齢、初診時血液検査所見(CRP、CEA、CA19-9)、PS、占拠部位、原発巣の最大径、外科的切除の有無、化学放射線療法の有無、化学療法の有無を検討した。【結果】最大径(2cm以下)、外科的切除、化学療法にて生存期間の延長が示唆されたが有意差なく占拠部位にて体尾部において生存期間が優位に延長していた。(P<0.05) また切除不能の場合に化学放射線治療と化学療法では生存期間に差を認めなかった。【結論】局所進行体尾部癌においては生存期間の優位な延長を認めており積極的に外科的切除の検討をおこなうべきと考えられた。
索引用語 局所進行膵癌, 予後規定因子