セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)膵臓(症例報告/その他) |
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タイトル | 消P-251:胆管穿破し閉塞性黄疸を来たした膵IPMNの4例 |
演者 | 齋藤 倫寛(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科) |
共同演者 | 徳久 順也(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 権 勉成(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 三枝 善伯(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 大牟田 繁文(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 新後閑 弘章(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 浮田 雄生(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 萩原 令彦(東邦大医療センター大橋病院・外科), 児玉 肇(東邦大医療センター大橋病院・外科), 松清 大(東邦大医療センター大橋病院・外科), 浅井 浩司(東邦大医療センター大橋病院・外科), 渡邉 学(東邦大医療センター大橋病院・外科), 横内 幸(東邦大医療センター大橋病院・病院病理部), 前谷 容(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科) |
抄録 | 胆管穿破し閉塞性黄疸を来たした4例を経験した。症例1は70歳代女性。心窩部不快感を主訴に近医受診した所、黄疸を指摘され当院へ紹介された。左右肝内胆管に内視鏡的胆管ステント留置術(EBS)施行したが黄疸の改善に乏しく、全身状態は比較的良好であったため手術施行となった。当初は年齢、PSを考慮し膵全摘術ではなく膵頭十二指腸切除術施行予定であったが、術中迅速病理診断で膵断端が高度異形成であり、最終的に膵全摘となった。最終病理診断はIPMCであった。症例2は80歳代女性。黄疸が出現したため当院へ紹介された。PTBDによる減黄後、年齢、PSなどを考慮し根治術は行わず、姑息的に胆管空腸吻合術を施行し減黄しえた。膵液細胞診はclassIII、生検結果はIPMNで矛盾しない所見であった。症例3は80歳代女性。主膵管型IPMNのため経過観察中に黄疸を認めた。ERCP施行し胆管にcovered metallic stent(CMS)を留置した所、黄疸は改善した。穿破部からの生検ではadenocarcinomaが検出された。症例4は80歳代男性。胃に穿破したIPMCのため経過観察中に胆管炎を発症し入院した。ERCP施行し胆管にCMSを留置する事により瘻孔の閉鎖を試みたが、ステントが胆管壁の瘻孔部に充分密着せず減黄できなかった。膵管にCMSを留置した所、瘻孔は閉鎖し減黄が可能であった。IPMNはしばしば他臓器へ穿破することが知られており、特に胆管に穿破し閉塞性黄疸を来たした際には減黄に難渋する事が多い。他臓器に穿破する様な症例は癌である事が多く、手術可能であれば積極的に切除する事が望ましいと考えられる。しかし、IPMNは高齢者に多く認められる事から患者の全身状態に合わせて姑息的な胆管空腸吻合術や、胆管や膵管へのCMS留置なども有効な治療オプションと考えられた。 |
索引用語 | IPMN, 胆管穿破 |