セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)膵臓(その他) |
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タイトル | 消P-258:体外式超音波検査による膵尾部描出の限界および影響を与える要因の検討 |
演者 | 鷲見 肇(名古屋大大学院・消化器内科学) |
共同演者 | 廣岡 芳樹(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 伊藤 彰浩(名古屋大大学院・消化器内科学), 川嶋 啓揮(名古屋大大学院・消化器内科学), 大野 栄三郎(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 伊藤 裕也(名古屋大大学院・消化器内科学), 中村 陽介(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 平松 武(名古屋大大学院・消化器内科学), 杉本 啓之(名古屋大大学院・消化器内科学), 舩坂 好平(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 中村 正直(名古屋大大学院・消化器内科学), 宮原 良二(名古屋大大学院・消化器内科学), 大宮 直木(名古屋大大学院・消化器内科学), 後藤 秀実(名古屋大大学院・消化器内科学DELIMITER名古屋大附属病院・光学医療診療部) |
抄録 | [目的]体外式超音波検査(US)による膵の観察において、膵尾部描出は腸管ガス等の影響により制限を生じる。空間位置情報を表示する機能(GPS機能)、CT画像を同期させる機能(CT-fusion機能)を搭載した超音波診断装置を用い膵尾部観察の限界と描出に関与する要因を検討した。[方法]2010年3月より2012年3月までにLOGIQ E9(GE社製)のGPS、CT-fusion機能を用いUSを実施した18例(平均年齢61歳、男女比11:7)を対象とし以下を検討した。1)心窩部横走査による膵尾部の観察で、描出可能な最尾側を描出限界点(target point:TP)としGPS機能を用いマーキングした。次にCT-fusion機能を用いTPから膵尾端までの距離(膵死角領域)を計測した。また、膵尾部描出に影響し得る因子として、年齢、身長、体重、腹囲、各種血液検査所見につき検討した。2)左肋間走査による脾門部からの膵尾部観察で、心窩部横走査でマーキングしたTPとfusionしたCT画像を比較し膵尾部を観察した。CTで膵尾部が存在する領域がUSで描出可能か否かを判定した。描出能に影響する因子を1)と同様に検討した。[成績]1)18例の膵死角領域は平均38.0±16.9mm(男性44.2±17.6、女性31.9±15.2)であった。膵尾部描出に影響する因子として、体重、血中コレステロールに相関を認めた(Pearsonの相関係数0.468、‐0.503;P=0.05、0.033)。2)脾門部からは18例中12例で膵尾部領域を観察しえたが、膵死角領域を完全に同定できた例は5例であった。描出能に影響する有意な因子は認めなかった。[結論]USを用いた膵尾部描出に際し心窩部横走査にて約38mmの死角が存在する。左肋間走査を行うことで約67%で膵尾部領域を描出可能であるが、膵死角領域を完全に同定できた例は28%であった。また、心窩部横走査による描出能には被検者の体重、血中コレステロールが関与する。 |
索引用語 | 膵観察, GPS機能 |