セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(良性疾患)1 |
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タイトル | 消P-270:GERD患者の包括的健康関連QOL(HRQOL)に影響を及ぼす臨床因子の検討 |
演者 | 鹿野 美千子(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学) |
共同演者 | 神谷 武(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 田中 守(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 尾関 啓司(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 塚本 宏延(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 海老 正秀(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 平田 慶和(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 溝下 勤(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 森 義徳(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 谷田 諭史(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 片岡 洋望(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 城 卓志(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学) |
抄録 | 【目的】胃食道逆流症(GERD)ガイドラインには、GERD患者のHRQOLは一般住民に比べ障害されていることが記載されている。しかしHRQOLには様々な因子の関与が考えられるため、本研究ではGERD患者のHRQOLに影響を及ぼす臨床因子について検討を行った。【方法】2011年7月~10月に当院消化器内科、胸焼け外来を受診した患者のうちプロトンポンプ阻害薬(PPI)にて治療中の患者を対象に、自己記入式問診票を用いた横断調査を実施した。臨床因子は年齢、BMI、性別、PPI服薬方法、PPI治療反応、逆流性食道炎有無、胃薬の総数、NSAIDs有無、喫煙、飲酒について調査した。HRQOLの評価にはSF-8の8つの下位尺度スコア(SBS)を用い、PPI治療反応はGerdQ問診票の判定基準を指標にした。解析は全てのSBSに対し、臨床因子内の項目別平均スコアを単変量解析にて比較し、また臨床因子を説明変数、SBSを目的変数とする多変量解析を行った。【成績】同意を得た94例を対象とした。全てのSBSが一般住民の平均値以下であった。SBSに影響を認めた臨床因子として、PPI治療反応が不十分な患者は全体的健康感(GH)・活力(VT)・心の健康(MH)にて単変量、多変量解析ともにスコアが低かった(p<.05)。またNSAIDs服薬者は身体機能(PF)・社会生活機能(SF)・日常役割機能(RP)にて同様にスコアが低かった(p<.05)。これら2因子ともに体の痛み(BP)にてスコアが低かった(p<.05)。【結論】PPI治療中GERD患者においてPPI治療反応不十分、NSAIDs服薬はHRQOL障害との関与が示唆された。 |
索引用語 | 胃食道逆流症, HRQOL |