セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(良性疾患)1 |
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タイトル | 消P-272:機能性消化管疾患診療における問診票の検討:GerdQとFSSGを用いて(第2報) |
演者 | 野中 敬(横浜市立大附属病院・消化器内科) |
共同演者 | 山田 英司(横浜市立大附属病院・消化器内科), 酒井 英嗣(横浜市立大附属病院・消化器内科), 大久保 秀則(横浜市立大附属病院・消化器内科), 日暮 琢磨(横浜市立大附属病院・消化器内科), 関野 雄典(横浜市立大附属病院・消化器内科), 渡邉 誠太郎(横浜市立大附属病院・消化器内科), 飯田 洋(横浜市立大附属病院・消化器内科), 遠藤 宏樹(横浜市立大附属病院・消化器内科), 古出 智子(横浜市立大附属病院・消化器内科), 高橋 宏和(横浜市立大附属病院・消化器内科), 後藤 歩(横浜市立大附属病院・消化器内科), 桐越 博之(横浜市立大附属病院・消化器内科), 小林 規俊(横浜市立大附属病院・消化器内科), 窪田 賢輔(横浜市立大附属病院・消化器内科), 斎藤 聡(横浜市立大附属病院・消化器内科), 後藤 英司(横浜市立大・医学教育学), 前田 愼(横浜市立大附属病院・消化器内科), 中島 淳(横浜市立大附属病院・消化器内科), 稲森 正彦(横浜市立大附属病院・消化器内科DELIMITER横浜市立大附属病院・臨床研修センター) |
抄録 | 【背景】我が国において,FSSGが最も普及した問診表であるが,GerdQ問診表との比較検討は行われていない. 【目的】当院通院中の機能性消化管疾患患者に,GERD診断ツールとして広く汎用されている問診票FSSGと、新問診票GerdQを同時に実施し,各々の特徴について検討した. 【方法】当院胸焼け・腹痛外来に通院加療中で,本研究前後に上部消化管内視鏡検査が施行された連続94例を対象として,FSSGとGerdQを自記式にて無作為の順序で順次連続で施行した.胃十二指腸潰瘍や悪性疾患を有する患者は除外した.FSSG,GerdQともに問診票点数8点以上をGERDの診断基準と設定して検討した。 【成績】対象患者は,年齢中央値66歳,男44:女50,LA分類Grade A以上を伴う患者(RE群)27例,伴わない患者(非RE群)67例であった.問診票総点数は,両問診表共にRE群と非RE群の間で有意な差が認められた.逆流性食道炎を基準とした場合,FSSGの診断感度は0.741,特異度は0.507であった.一方,GerdQの診断感度は0.481,特異度は0.776であった. 【結論】GerdQは,同一患者に同時に施行したFSSGの結果とは乖離しており,汎用性の高いFSSGと比較して,特異度が高い問診票である事が特徴として推察された.実地診療において,目的用途に合わせた問診票の選択が必要である. |
索引用語 | 胃食道逆流症, GerdQ |