セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(良性疾患)1 |
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タイトル | 消P-275:プロトンポンプ阻害薬(PPI)を服用中の逆流性食道炎(GERD)患者の治療実態の検討 |
演者 | 乾山 光子(東邦大医療センター大森病院・消化器内科) |
共同演者 | 竹内 基(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 藤本 愛(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 平野 直樹(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 山本 慶朗(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 羽生 有里(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 大塚 隆文(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 藤塚 宜功(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 中野 茂(東邦大医療センター大森病院・消化器内科), 瓜田 純久(東邦大医療センター大森病院・総合診療・急病科), 五十嵐 良典(東邦大医療センター大森病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】GERD患者に対する患者背景因子とPPIの治療効果を明らかにする。【方法】本調査は2011年7月~2011年10月に当施設および関連施設で実施した。過去にGERDと診断され、ラベプラゾール、オメプラゾール、ランソプラゾールのいずれかのPPIを4週間以上服用中で同意を得た患者を対象にFスケール問診票(FSSG)によるアンケート調査、ならびに身長、体重、腹囲、飲酒歴、喫煙歴、H. pylori感染の有無を調査し、症状の実態と症状が残存する患者の背景要因を検討した。【成績】アンケートを施行し評価可能な87人について集計・解析を行った。平均年齢は69.9±12.6歳、男女比は1:2.5、平均BMIは24.1±4.3、平均腹囲は81.7±9.9であった。PPIを服用中だが、FSSG総合計スコアが8点以上の患者は19人(21.8%)、個別症状が3点以上の患者は27人(31.0%)であった。FSSGの逆流症状のいずれかの質問項目で症状が「まれに」「時々」「しばしば」「いつも」の少なくとも1つ以上あると答えた患者は49人(56.3%)であった。単変量解析では若年齢、未就労、PPIの用量が、多変量解析では若年齢、未就労がFSSGのスコアが高い有意な要因であった。【結論】若年齢、未就労者の患者層がFSSGのスコアが高い結果となったが、若年者は胃酸の基礎酸分泌量が高いことや精神的に未熟なことが増悪因子として考えられた。またPPIの高容量投与でも症状が残存する可能性が示唆された。PPIを服用していても、症状が残存している患者の存在が明らかになった。PPIを服薬していても症状が残存している患者では、より注意深い問診と患者背景を把握する必要性が示唆された。 |
索引用語 | GERD, PPI |