セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(良性疾患)3 |
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タイトル | 消P-288:当院における原発性胆汁性肝硬変合併食道静脈瘤に対する内視鏡的治療成績の検討 |
演者 | 寄木 浩行(京都府立医大大学院・消化器内科学) |
共同演者 | 小西 英幸(京都府立医大大学院・消化器内科学), 飯田 貴弥(京都府立医大大学院・消化器内科学), 吉田 直久(京都府立医大大学院・消化器内科学), 鎌田 和弘(京都府立医大大学院・消化器内科学), 堅田 和弘(京都府立医大大学院・消化器内科学), 内山 和彦(京都府立医大大学院・消化器内科学), 石川 剛(京都府立医大大学院・消化器内科学), 高木 智久(京都府立医大大学院・消化器内科学), 半田 修(京都府立医大大学院・消化器内科学), 八木 信明(京都府立医大大学院・消化器内科学), 古倉 聡(京都府立医大大学院・消化器内科学), 内藤 裕二(京都府立医大大学院・消化器内科学), 岡野 均(岡野医院) |
抄録 | <背景>かつて肝硬変患者の死因の大部分を占めていた食道静脈瘤であるが、内視鏡的治療の進歩により良好なコントロールが得られるようになってきた。特にウイスル性肝炎については抗ウイスル療法の進歩により根本治療も可能となっている。一方、原発性胆汁性肝硬変(以下PBC)については肝移植以外に未だ根治療法がないのが現状である。今回我々は、当院における食道静脈瘤の内視鏡的治療の成績を集積し、PBC症例とその他の肝硬変症例で比較検討を行った。<方法>1991年2月から2010年10月までに当院で初回の内視鏡治療を施行した食道静脈瘤症例のうち肝細胞癌(HCC)非合併のPBC症例は10例であった。そのうち当院の食道静脈瘤標準治療であるEIS・EVL同時併用療法+地固め療法を行った7例について、同時期にEIS・EVL同時併用療法+地固め療法を施行したHCC非合併の他疾患肝硬変症例63例(B型:C型ウイルス性:アルコール性=11例:38例:14例)とで治療成績の比較検討を行った。<成績>PBC群の1年再発率は85.7%と、他疾患肝硬変群のB:C:アルコール=9.0:21.6:21.5(%)に対して明らかに高値であった。治療時CPsはPBC群で平均6点であり他疾患肝硬変群のB:C:アルコール=5.8:5.6:5.9(点)と有意な差はなかった。<結論>PBC合併食道静脈瘤はウイルス性肝硬変と比べて治療後再発率が高いという報告が散見される。当院においてもPBC合併食道静脈瘤に対する内視鏡的治療の成績は、治療法や肝障害の程度は同等であるにもかかわらず、他疾患肝硬変合併の食道静脈瘤と比較して高い再発率を認めた。PBC合併食道静脈瘤については常に再発を意識して綿密なフォローが必要と考えられた。 |
索引用語 | 食道静脈瘤, 原発性胆汁性肝硬変 |