セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)食道・咽頭(悪性疾患)1 |
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タイトル | 消P-293:IV期食道癌に対する通院放射線治療に関する検討 |
演者 | 細田 健司(山梨県立中央病院・消化器内科) |
共同演者 | 小嶋 裕一郎(山梨県立中央病院・消化器内科), 川上 智(山梨県立中央病院・消化器内科), 久野 徹(山梨県立中央病院・消化器内科), 深澤 佳満(山梨県立中央病院・消化器内科), 岩本 史光(山梨県立中央病院・消化器内科), 廣瀬 純穂(山梨県立中央病院・消化器内科), 津久井 雄也(山梨県立中央病院・消化器内科), 鈴木 洋司(山梨県立中央病院・消化器内科), 星野 裕治(山梨県立中央病院・消化器内科), 廣瀬 雄一(山梨県立中央病院・消化器内科), 望月 仁(山梨県立中央病院・消化器内科), 須貝 英光(山梨県立中央病院・外科), 羽田 真朗(山梨県立中央病院・外科), 萬利乃 寛(山梨県立中央病院・放射線部), 小俣 政男(山梨県立中央病院・消化器内科) |
抄録 | 【背景】食道癌に対する放射線治療(RT)は入院して実施することが一般的であるが、特にIV期の症例では限られた予後の大部分を入院に費やしてしまうことがQOLの点で問題であった。【目的】当科では食道癌に対する化学放射線治療(CRT)に際し化学療法(CT)はstandard FP療法を標準治療として実施しているが、2010年4月よりCT併用期間以外のRT単独の期間は原則として通院で加療を行っている。IV期CRT症例の中でRT単独期間は通院で加療した症例(A群)と、RT終了まで全て入院で加療した症例(B群)の成績を比較検討する。【方法】2006年10月から2012年1月までの間に当院で加療した食道癌146例中、上記A群とB群の成績を比較検討した。【結果】146例の平均年齢は69.7±10.4歳(40-92歳)、男性129例、女性17例、病期別では0期19例、I期22例、II期22例、III期38例、IVa期22例、IVb期23例であった。MSTはIII期24.7か月、IVa期8.7か月、IVb期6.1か月であり、III期とIVa期、IVb期の間でそれぞれ有意差を認めた(p<0.005)。IV期全体でCRT症例は34例あり、A群6例(IVa期2例、IVb期4例)、B群28例(IVa期15例、IVb期13例)であった。RT中の平均入院期間はA群13.7日、B群43.5日であり、MSTは、A群6.6か月、B群8.7か月とB群の方が成績は良好であったが統計学的な有意差は認めなかった(p=0.57)。【結論】IV期CRT症例に関して、RT全期間を入院で実施した症例のほうがRT単独期間は通院で治療した症例と比較し予後は良好な傾向にあったが、統計学的な有意差は認めなかった。一方、平均入院期間は約30日間長かった。このため、予後の限られたIV期の場合、成績はやや劣るものの在宅で過ごせるという利点を考えればRT単独期間中は通院での治療も選択肢となり得るものと考えられた。 |
索引用語 | IV期食道癌, 放射線治療 |