セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

食道・咽頭(症例報告/その他)

タイトル 消P-303:

PPI不応性NERDとして扱われていた食道運動障害の症状評価の検討

演者 井澤 晋也(愛知医大病院・消化器内科)
共同演者 舟木 康(愛知医大病院・消化器内科DELIMITER愛知医大病院・中央臨床検査部), 飯田 章人(愛知医大病院・消化器内科), 徳留 健太郎(愛知医大病院・消化器内科), 田村 泰弘(愛知医大病院・消化器内科), 近藤 好博(愛知医大病院・消化器内科), 伊藤 義紹(愛知医大病院・消化器内科), 増井 竜太(愛知医大病院・消化器内科), 土方 康孝(愛知医大病院・消化器内科), 河村 直彦(愛知医大病院・消化器内科), 水野 真理(愛知医大病院・消化器内科), 小笠原 尚高(愛知医大病院・消化器内科), 佐々木 誠人(愛知医大病院・消化器内科), 春日井 邦夫(愛知医大病院・消化器内科)
抄録 【目的】実地臨床においてPPI不応性NERDと診断される患者群の中には、症状発現の原因として胃食道逆流以外に食道運動障害が存在することが知られている。今回PPI不応性NERDとして扱われていた患者群に食道内圧検査を行い食道運動障害の頻度、背景因子、各種症状、心理的要因を検討した。【方法】週2回以上の胸やけ症状を訴え上部消化管検査では器質的異常を認めず、常用量のPPIの内服を8週間以上継続したにもかかわらず、症状の改善が認められない患者76名(男子43名、平均年齢54.7±1.8歳)を食道内圧検査により、食道運動障害を認める群(異常群)と運動障害を認めない群(正常群)の2群に分類し、年齢、性別、BMI、症状(FSSG、クエスト問診)、CMIを比較検討した。【成績】27例(35.5%)に食道運動障害が認められ、アカラジア5例(6.5%)、NEMD 15例(20%)、IEM 7例(9%)であった。両群間で,年齢、性別、BMIに差はなく、症状としてはFSSG総得点、酸逆流症状、運動不全症状、QUEST、FSSG7項目ののどの違和感に有意差は認めなかった。9項目のつかえ感は異常群に有意に高値であった。また胸痛(食道外症状)は正常群の1例に認められた。 CMI問診は両群間に有意差は認めなかった。これらの因子による多変量解析では食道運動障害の存在に対する単位オッズ比はFSSGの9項目中つかえ感が2.27(95%信頼区間:1.33-4.22, p<0.005)であった。【結論】PPI不応性NERD患者のつかえ感は食道運動障害の存在を推測する症状評価項目として有用である。
索引用語 PPI不応性NERD, 食道運動障害