セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸(基礎) |
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タイトル | 消P-309:Rabeprazoleの胃内pHの立ち上がりに関するmosaprideの効果についての検討 |
演者 | 飯田 洋(横浜市立大附属病院・消化器内科) |
共同演者 | 山田 英司(横浜市立大附属病院・消化器内科), 関野 雄典(横浜市立大附属病院・消化器内科), 酒井 英嗣(横浜市立大附属病院・消化器内科), 日暮 琢磨(横浜市立大附属病院・消化器内科), 細野 邦広(横浜市立大附属病院・消化器内科), 遠藤 宏樹(横浜市立大附属病院・消化器内科), 野中 敬(横浜市立大附属病院・消化器内科), 古出 智子(横浜市立大附属病院・消化器内科), 高橋 宏和(横浜市立大附属病院・消化器内科), 後藤 歩(横浜市立大附属病院・消化器内科), 阿部 泰伸(横浜市立大附属病院・消化器内科), 後藤 英司(横浜市立大・医学教育学), 前田 愼(横浜市立大附属病院・消化器内科), 中島 淳(横浜市立大附属病院・内視鏡センター), 稲森 正彦(横浜市立大附属病院・臨床研修センター) |
抄録 | 【目的】胃酸関連疾患において,on-demand therapyに用いる薬剤には,症状の緩和のために,より速い薬効が求められている.我々は,プロトンポンプ阻害薬(以下PPI)とH2受容体拮抗薬(以下H2RA)の単回静脈投与において,H2RAはPPIよりも胃内pHを迅速に上昇させると報告してきた1).またH2RAに消化管運動改善薬であるクエン酸モサプリドを併用することで胃内pHの立ち上がりが速くなると報告してきた2).今回我々は,PPIであるRabeprazoleの経口投与における胃内pHの立ち上がりに関するモサプリドの効果について検討した.【方法】症状がなく,ヘリコバクター・ピロリ抗体陰性の健常男子ボランティア8名(年齢21-39歳)に対し,two-way crossover studyを施行した.早朝空腹時にpH電極を経鼻的に胃内へ挿入,胃体中部に留置し, Rabeprazole 20mg単独内服,またはRabeprazole 20mgにクエン酸モサプリド5mgを併用し内服とした.各薬剤の投与より6時間の胃内pHを測定しデータを収集した.尚,各薬剤の投与間隔は最低7日間空けた.【結果】投与後6時間の平均pHはRabeprazole 20mg単独3.45,クエン酸モサプリド併用4.22(p=0.116)であった.【結論】Helicobacter pylori 陰性の健常男性において,空腹時単回内服投与を行うと, PPIであるRabeprazoleは,クエン酸モサプリド5mgを併用することで迅速に胃内pHを上昇させる可能性がある.胃酸分泌抑制薬にクエン酸モサプリドを併用することで,より迅速に症状緩和する可能性があり,on-demand therapyに適している可能性がある. |
索引用語 | 胃内pH, PPI |