セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃・十二指腸(機能性疾患)

タイトル 消P-317:

視聴覚ストレス負荷の消化管機能への影響

演者 飯田 章人(愛知医大・消化器内科)
共同演者 舟木 康(愛知医大・消化器内科DELIMITER愛知医大・中央臨床検査部), 金子 宏(愛知医大・消化器内科DELIMITER星ヶ丘マタニティ病院), 田村 泰弘(愛知医大・消化器内科), 徳留 健太郎(愛知医大・消化器内科), 井澤 晋也(愛知医大・消化器内科), 水野 真理(愛知医大・消化器内科), 小笠原 尚孝(愛知医大・消化器内科), 佐々木 誠人(愛知医大・消化器内科), 春日井 邦夫(愛知医大・消化器内科)
抄録 【目的】不安により適応性弛緩が低下し、食後愁訴症候群症状が誘発されるとの報告があるが、ストレスと機能性ディスペプシア(FD)の病態との関連については不明な点が多い。そこで、今回我々はストレス負荷による、気分状態、胃生理機能、自律神経機能などの変化を測定し、ストレスのFD病態へ与える影響を検討した。【方法】男性健常ボランティア11名を対象とし、コントロール条件およびストレス負荷でのドリンクテスト(DT)を実施した。コントロール条件として1:中性画像、2:クラシック音楽を視聴させた。ストレス条件は3:不快画像、4:ホワイトノイズとした。視聴覚刺激の組み合わせにより4群(A:1+2、B:3+2、C:1+4、D:3+4)を設定し、DTは液体栄養剤 (1.5kcal/mL) を毎分15 mLで飲み続け、5分毎に満腹感、膨満感、逆流感、嘔気、心窩部痛の程度を評価し、満腹限界値の最大飲用量を測定した。心拍数と心拍変動の変化も記録した。DT前後に気分状態と複数の血中ホルモン濃度を測定した。胃排出能を連続呼気測定装置により測定した。【成績】コントロール(A)と比較して、複合ストレス条件(D)では有意に気分のよさ、活気、リラックス感が低下した。4群間で不安に差はなかった。また、D群でのみ、A群に比べ最大飲用量、血中ガストリン濃度、心拍変動LF/HF成分の有意な低下および満腹感の有意な上昇が見られた。胃排出能に差は認めなかった。最大飲用量と満腹感(r=-0.75)には負の相関が、最大飲用量と血中ガストリン濃度(r=0.31)・気分のよさ(r=0.34)には正の相関が見られた。【結論】視聴覚ストレス負荷により生じる不快感は胃生理機能を変化させディスペプシア症状を誘発すること、そしてその機序にはガストリンの関与があることが示唆された。
索引用語 機能性ディスペプシア, 視聴覚ストレス負荷