セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃・十二指腸(H.pylori)1

タイトル 消P-333:

エソメプラゾールによるH.pylori除菌成績の検討-ランソプラゾールとの比較-

演者 半田 朋子(東北労災病院・胃腸科)
共同演者 大原 秀一(東北労災病院・胃腸科), 高橋 麗子(東北労災病院・胃腸科), 玉渕 泰史(東北労災病院・胃腸科), 楠瀬 寛顕(東北労災病院・胃腸科), 仲程 純(東北労災病院・胃腸科), 齋藤 晃弘(東北労災病院・胃腸科), 北川 靖(東北労災病院・胃腸科), 小島 康弘(東北労災病院・胃腸科), 前川 浩樹(東北労災病院・胃腸科), 濱田 史朗(東北労災病院・胃腸科)
抄録 【はじめに】エソメプラゾールはオメプラゾールの光学異性体として新規に国内に導入されたPPIであり、日本人を対象とした国内治験では逆流性食道炎、NSAIDs潰瘍再発抑制に関しては良好な成績が示されている。一方、H.pylori除菌療法に関しては、欧米では除菌率が85%前後と報告されているが、日本人を対象とした除菌成績の検討はまだなされていない。【目的】今回、我々はエソメプラゾールによるH.pylori一次除菌における除菌率についてランソプラゾールによる一次除菌と比較検討し報告する。【方法】当院にて2011年10月1日から現在までに施行したエソメプラゾールによるH.pylori一次除菌(エソメプラゾール40mg+アモキシシリン1500mg+クラリスロマイシン400mg、以下EPZ群)34症例と、2011年1年間に施行したランソプラゾールによるH.pylori一次除菌(ランソプラゾール60mg+アモキシシリン1500mg+クラリスロマイシン400mg、以下LPZ群 )110症例を年齢、性別、疾患、除菌率において比較検討した。除菌判定には尿素呼気検査を用いた。【成績】EPZ群は平均年齢61歳、男性22例、女性12例、疾患の内訳は胃潰瘍・瘢痕16例、十二指腸潰瘍・瘢痕10例、萎縮性胃炎4例、胃癌ESD治療後3例、その他1例であった。除菌率は91.2%の結果であった。LPZ群は平均年齢57歳、男性61例、女性49例、疾患の内訳は胃潰瘍・瘢痕38例、十二指腸潰瘍・瘢痕27例、萎縮性胃炎18例、胃癌ESD治療後8例、その他19例であった。除菌率は82.7%であった。【結論】EPZ群はLPZ群と比して除菌率は高く、EPZの高い制酸効果が影響していると考えられた。現在、さらに症例を追加して検討中である。
索引用語 エソメプラゾール, H.pylori一次除菌