セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃・十二指腸(H.pylori)1

タイトル 消P-334:

当院におけるH. pylori の4次除菌療法の成績

演者 古田 隆久(浜松医大附属病院・臨床研究管理センター)
共同演者 杉本 光繁(浜松医大・1内科), 西野 眞史(浜松医大・1内科), 山出 美穂子(浜松医大・1内科), 魚谷 貴洋(浜松医大・1内科), 佐原 秀(浜松医大・1内科), 山田 貴教(浜松医大・1内科), 大澤 恵(浜松医大・1内科), 杉本 健(浜松医大・1内科)
抄録 緒言:H. pylori の除菌療法において3次除菌としては、キノロンを用いた除菌療法および高用量PPI/AMPC2剤療法が行われているが、それでも除菌成功に至らない症例が存在する。当院では、難治例に対しての除菌も行っており、その成績を報告する。対象・方法:2009年以降標準療法の1次、2次除菌療法にて除菌に至らず、キノロンもしくは高用量PPI/AMPC療法にて除菌成功に至らず当院にて4次除菌を行い除菌判定を行った18例をretrospctiveに検討した。全例除菌療法前にEGDを施行し、CYP2C19遺伝子多型、H. pyloriの抗菌薬感受性を検査した。除菌レジメンはCYP2C19遺伝子多型等を参考に立案した。AMPCは500 mgの4回投与とし、PPIもCYP2C19のPM以外は4回投与とした。結果:症例の内訳は、男/女=10/8で、平均年齢62.3歳で、GU 3例、DU 1例、その他14例であった。CYP2C19遺伝子多型はRM 8例、IM 10例でPMは認めなかった。CAM耐性率は94.4% (17/18)であった。除菌率は、RPZ10mg qid/STFX 100mg bid/AMPC 500 mg qid for 2wにて85.7% (6/7)、RPZ10mg qid/STFX 100mg bid/MNZ 250 mg qid for 2wにて75.0% (3/4)、RPZ10mg qid /AMPC 500 mg/Ecabet sodium 1g qid for 2wにて100%(5/5)、RPZ10mg qid /AMPC 500 mg/MNZ 250 mg bid for 2wにて100% (2/2)と概ね良好であった。結語・考案:4次除菌以降においてもPPIの増量を行い治療期間を2週間と延長することで除菌可能である可能性が示唆された。さらに症例を増加して報告する。
索引用語 H. pylori, 4時除菌