セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸(癌)2 |
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タイトル | 消P-360:CD44陽性胃癌幹細胞のCOX-2発現の解析 |
演者 | 山脇 博士(日本医大付属病院・消化器内科) |
共同演者 | 二神 生爾(日本医大付属病院・消化器内科), 河越 哲郎(日本医大付属病院・消化器内科), 小高 康裕(日本医大付属病院・消化器内科), 名児耶 浩幸(日本医大付属病院・消化器内科), 新福 摩弓(日本医大付属病院・消化器内科), 堀江 茜(日本医大付属病院・消化器内科), 進藤 智隆(日本医大付属病院・消化器内科), 楠 正典(日本医大付属病院・消化器内科), 植木 信江(日本医大付属病院・消化器内科), 三宅 一昌(日本医大付属病院・消化器内科), 坂本 長逸(日本医大付属病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】癌幹細胞は化学療法抵抗性の原因や再発にも関与しているとされている。幹細胞の維持や増殖のメカニズムに加え、幹細胞のcell marker自体も充分には解明されていない。我々もまた、H. pylori感染性スナネズミモデルにおいて骨髄幹細胞のマーカーである、CD133陽性細胞が、誘導された胃癌組織内に多数認められることを報告してきた。ところで、胃癌の幹細胞のマーカーとして、最近CD44陽性細胞が報告されているが、その動態の詳細はわかっていない。そこで、今回我々は胃癌signet-ring cellのcell-lineであるSNU-668を用いて、CD44陽性細胞、陰性細胞におけるCOX-2発現との関係を検討したので報告する。【方法】Signet ring cell(SNU-668)を細胞培養し、MCP-1刺激下で増殖させる。FACScanにより抗CD44抗体(Miltenyi Biotec)を用いてCD44陽性細胞とCD44陰性細胞にソーティングし、分離した。CD44陽性細胞、CD44陰性細胞由来COX-2の発現量をreal-time PCR法を用いて測定した(COX-2, primer: Hs00153133_m1*)。またH. pylori陽性胃癌におけるCD44陽性細胞の局在を免疫染色法を用いて検討した。【結果】CD44陽性細胞はMCP-1刺激によりCOX-2発現量には有意な増加は認めさなかった。一方で、CD44陽性細胞におけるCOX-2発現量はCD44陰性細胞に比較して有意に増加していた。また、H.pylori陽性胃癌組織内にもCD44陽性細胞が多数発現していることが認められた。また、分化した胃癌よりも、未分化な胃癌においてCD44がより発現している傾向が認められた。【結語】CD44陽性細胞におけるCOX-2発現の制御に関してさらなる検討が必要であると思われた。 |
索引用語 | COX-2, CD44 |