セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胃・十二指腸(癌)4

タイトル 消P-376:

Stage IV胃癌に対するドセタキセル+シスプラチン+カペシタビン(DCX)療法

演者 前田 修(名古屋大大学院・消化器疾患先端研究)
共同演者 安藤 貴文(名古屋大大学院・消化器内科学), 大宮 直木(名古屋大大学院・消化器内科学), 石黒 和博(名古屋大大学院・消化器疾患先端研究), 渡辺 修(名古屋大大学院・消化器内科学), 宮原 良二(名古屋大大学院・消化器内科学), 舩坂 好平(名古屋大附属病院・光学医療診療部), 後藤 秀実(名古屋大大学院・消化器内科学)
抄録 【目的】切除不能進行胃癌の標準治療はフッ化ピリミジン系薬剤と白金製剤の併用である。V325試験において、ドセタキセル+シスプラチン+5-FU(DCF)療法は5-FU+シスプラチン(FP)療法に対する全生存期間の優越性が証明されたものの、毒性が強く標準治療とみなされていない。投与量・投与法を変更したmodified DCF療法や、ドセタキセル+シスプラチン+S-1(DCS)療法、ドセタキセル+シスプラチン+カペシタビン(DCX)療法などが試みられている。われわれは日本人におけるDCX療法の安全性を確認するためにfeasibility studyを計画した。【方法】海外からの報告を参考に独自に用量を設定した臨床試験を行った(UMIN000006009)。カペシタビンは添付文書どおり2000mg/m2/日 2週間投与、1週間休薬とした。シスプラチンはSP療法と同じ1回投与量である60mg/m2とした。ドセタキセルの1回投与量を30mg/m2と40mg/m2の2群を設定した。それらをday 1に投与し3週ごとに繰り返し投与した。【成績】現在症例を登録中で、試験が進行中である。現段階では用量制限毒性(dose-limiting toxicity; DLT)に相当する有害事象の発現は観察されていない。【結論】切除不能進行胃癌の一次化学療法としてフッ化ピリミジン系薬剤と白金製剤の併用療法にタキサン系薬剤を併用することにより予後の改善が期待される。DCX療法の安全性を評価して日本人の最適な用量設定を行う必要がある。
索引用語 胃癌, 化学療法