セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃・十二指腸(症例報告/その他)1 |
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タイトル | 消P-389:当院の超高齢者に対するPEGの現状 |
演者 | 西山 竜(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科) |
共同演者 | 赤井 祐一(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 白木 聡子(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 久野木 直人(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 中川 太一(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 大久保 理恵(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 大谷 豪(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 小川 眞広(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 中島 典子(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 田中 直英(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科), 森山 光彦(駿河台日本大病院・消化器肝臓内科) |
抄録 | 【目的】当院の超高齢者に対する経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の現状をまとめ、PEGの妥当性、安全性について検討する。【対象と方法】2007年1月から2011年12月末までに当院でPEGを施行した96例うち年齢が85歳以上の超高齢者16例を対象とした。検討項目は背景疾患の内訳、PEG施行の理由、施行時のperformance status(PS)、施行前の栄養法、転帰および退院率、PEGに伴う合併症とした。検討症例のPEGの内訳は内視鏡下のDirect法13例、Pull法3例であった。【結果】最も背景疾患で多かったのは脳血管障害9例であった。担癌症例は4例であった。施行の理由は通過障害の症例を認めず、全例で嚥下障害が理由であった。PSはPS3 4例、PS4 12例であった。栄養法は経口摂取4例、経鼻栄養12例であった。転帰はリハビリ目的などを目的とした転院が9例、自宅へ帰宅3例、死亡4例であり、死亡例のうち3例は造設後1週間以内の死亡であった。また退院率(転院含む)は75%であった。PEGに伴う合併症は、Pull法の際にチューブ通過が原因と思われる食道胃噴門部の出血を伴う裂創が生じた症例を1例で認めた。Direct法による合併症は認めなかった。【考察】超高齢者は重大な合併症を有していることが多いがPEGの適切な患者条件の判断やリスクに注意を払い対応すれば、超高齢者においてもPEGの手技自体は安全に行うことが可能であった。しかし結果的に造設後短期間で死亡した症例が存在しており、超高齢者に対するPEGでは不測の事態を想定した家族への説明は重要であると思われた。 |
索引用語 | PEG, 超高齢者 |