セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)十二指腸1 |
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タイトル | 消P-419:悪性十二指腸狭窄に対する内視鏡的消化管ステント留置術の有用性 |
演者 | 石垣 尚志(広島大・消化器・代謝内科) |
共同演者 | 佐々木 民人(広島大・消化器・代謝内科), 芹川 正浩(広島大・消化器・代謝内科), 小林 賢惣(広島大・消化器・代謝内科), 斎 宏(広島大・消化器・代謝内科), 神垣 充宏(広島大・消化器・代謝内科), 南 智之(広島大・消化器・代謝内科), 岡崎 彰仁(広島大・消化器・代謝内科), 行武 正伸(広島大・消化器・代謝内科), 石井 康隆(広島大・消化器・代謝内科), 小酒 慶一(広島大・消化器・代謝内科), 毛利 輝生(広島大・消化器・代謝内科), 吉見 聡(広島大・消化器・代謝内科), 茶山 一彰(広島大・消化器・代謝内科) |
抄録 | 【目的】悪性十二指腸狭窄に対する内視鏡的消化管ステント留置術の有用性を明らかにすることを目的として検討を行った。【方法】当院にて2012年2月までに悪性十二指腸狭窄に対して内視鏡的消化管ステント留置術を行った20例(S群)と、同時期に胃空腸バイパス術を施行した20例(B群)の計40例を対象とした。両群の手技成功率、臨床的成功率(臨床的成功:症状の明らかな改善)、手技時間、食事開始までの期間、合併症、手技前後のGastric Outlet Obstruction Scoring System (GOOSS)スコア、生存期間、生存期間に占める食事摂取可能であった期間の割合を比較検討した。【成績】平均年齢はS群66.2歳、B群63.0歳、性別(男/女)はS群14/6、B群9/11、原疾患の内訳は、膵癌/胆道癌/胃・十二指腸癌/その他がそれぞれS群13/3/3/1例、B群7/4/8/1例であった。以上の背景には両群間に差を認めなかった。Performance statusはS群1.8±0.7、B群1.1±0.6、癌性腹膜炎の合併はS群40%(8例)、B群10%(2例)であり、いずれもS群で有意に高かった。手技成功率は、S群で95%、B群で100%であった。S群の手技不成功の1例はOver the wire type使用症例であった。臨床的成功率はS群80%、B群85%であった。手技時間(中央値)はS群25分、B群123分で、手技から食事開始までの期間(中央値)はS群1日、B群3日であった。合併症は、B群の1例(縫合不全)のみであった。GOOSSスコア(中央値)は、手技前で両群ともに0、手技後はS群2、B群3であった。生存期間(中央値)はS群56日、B群121日、生存期間に占める食事摂取可能であった期間の割合(中央値)は、S群81.6%、B群87.5%であった。【結論】内視鏡的消化管ステント留置術は全身状態の不良な症例にも施行可能で、低侵襲なうえに早期の食事開始も可能であり、悪性十二指腸・空腸狭窄に対して有用と考えられた。 |
索引用語 | 十二指腸ステント, 悪性十二指腸狭窄 |