セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)小腸(臨床)1 |
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タイトル | 消P-440:加齢に伴う消化管運動機能についての検討 |
演者 | 名倉 明日香(名古屋大・消化器内科) |
共同演者 | 大宮 直木(名古屋大・消化器内科), 中村 正直(名古屋大・消化器内科), 水谷 太郎(名古屋大・消化器内科), 山村 健史(名古屋大・消化器内科), 石原 誠(名古屋大・消化器内科), 山田 弘志(名古屋大・消化器内科), 舩坂 好平(名古屋大・光学医療診療部), 大野 栄三郎(名古屋大・光学医療診療部), 宮原 良二(名古屋大・消化器内科), 川嶋 啓揮(名古屋大・消化器内科), 伊藤 彰浩(名古屋大・消化器内科), 廣岡 芳樹(名古屋大・光学医療診療部), 渡辺 修(名古屋大・消化器内科), 安藤 貴文(名古屋大・消化器内科), 後藤 秀実(名古屋大・消化器内科) |
抄録 | 【目的】近年、カプセル内視鏡の開発により小腸全域の内視鏡観察が侵襲なく施行できるようになった。今回、消化管運動機能の加齢変化として、カプセル内視鏡の胃および小腸通過速度を年齢別に検討した。【方法】2003年6月~2012年1月までに当院でカプセル内視鏡を施行した614例(男/女:354例/260例、年齢:55±18歳、11~97歳)中、胃・小腸に通過速度に影響を与える異常所見を認めなかった199例(年齢:60±18歳、11~93歳)を対象とした。年齢とカプセル内視鏡の胃・小腸通過時間および栄養状態(BMI、血清蛋白値、血清アルブミン値など)との関連性を検討した。【成績】小腸通過時間は20歳未満(5例)で176±44分、20歳以上40歳未満(28例)で233±93分、40歳以上65歳未満(64例)で274±88分、65歳以上85歳未満(61例)で260分±88分、85歳以上(5例)で296±72分であった。40歳以上と40歳未満では224±89分、266±86分と有意差を認めたが(p=.009)、他の年代別検討では有意差を認めなかった。血清蛋白値、血清アルブミン値の各年齢別検討では血清蛋白値はほぼ一定していたが、血清アルブミン値は加齢に伴い低下しており、40歳以上では40歳未満に比し有意に低下していた。BMI、胃通過時間は加齢による変化を認めなかった。【結論】小腸通過時間はすでに40歳より長くなる現象が認められ、これが加齢による直接的または間接的変化なのかは今後さらなる検討が必要である。 |
索引用語 | 小腸, カプセル内視鏡 |