セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)小腸(症例報告)1 |
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タイトル | 消P-453:ダブルバルーン小腸内視鏡が診断に有用であったMeckel憩室症の6例 |
演者 | 高島 健司(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科) |
共同演者 | 福島 政司(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 小川 智(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 増尾 謙志(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 松本 知訓(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 和田 将弥(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 占野 尚人(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 井上 聡子(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 鄭 浩柄(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 藤田 幹夫(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 杉之下 与志樹(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 岡田 明彦(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 猪熊 哲朗(神戸市立医療センター中央市民病院・消化器内科), 今井 幸弘(神戸市立医療センター中央市民病院・臨床病理科) |
抄録 | 【目的】Meckel憩室症は約4%に憩室炎・腸重積・出血などの合併症がみられるが、その診断には難渋することも多い。今回我々は、当院で経験したMeckel憩室症の診断におけるダブルバルーン小腸内視鏡(Double Ballon Endoscopy;DBE)の有用性を検討した。【対象】2007年9月以降当院でDBEを施行し、Meckel憩室症と診断された6例を対象とした。対象の内訳は男/女=5/1例、平均年齢39歳(16~59歳)であった。【結果】発症の契機は、消化管出血3例、消化管出血+腸重責1例、腸重積1例、憩室炎1例であった。DBEの前に全例造影CTが施行され、CTでMeckel憩室症が疑われた症例は1例のみで他は指摘できなかった。6例中5例は経肛門的DBE、1例は経口的DBEを施行され、経肛門的DBEを行った4例ではMeckel憩室に伴う潰瘍・炎症・腸重積を内視鏡的に観察出来たが、1例はMeckel憩室の内翻を脂肪腫と診断していた。経口的DBEを行った1例は憩室まで到達せず、内視鏡下ガストログラフィン造影でMeckel憩室が疑われた。Meckel憩室シンチグラフィを施行した3症例ではいずれも異常集積はなかった。カプセル内視鏡は2例で施行し、Meckel憩室を1例で診断し得た。治療は5例で外科的切除術(Meckel憩室切除術)を施行した。1例はMeckel憩室の内翻を脂肪腫と診断し内視鏡的切除術(Polypectomy)を施行したが、クリップで縫縮することにより、穿孔・腹膜炎等の合併症を予防することができた。【結論】CTやMeckel憩室シンチグラフィで診断困難な場合でも、DBEは直視的な観察によりMeckel憩室症を診断することができ有用である。しかしながら憩室が内翻した場合は診断が困難な場合もあり、注意を要する。また若年者の原因不明消化管出血をみた場合鑑別に入れる必要がある。 |
索引用語 | Meckel憩室症, Double Ballon Endoscopy |