セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)小腸-大腸(クローン病) |
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タイトル | 消P-467:小児期クローン病に対するダブルバルーン内視鏡施行の意義 |
演者 | 井上 幹大(三重大大学院・消化管・小児外科学) |
共同演者 | 大北 喜基(三重大大学院・消化管・小児外科学), 井出 正造(三重大大学院・消化管・小児外科学), 橋本 清(三重大大学院・消化管・小児外科学), 安田 裕美(三重大大学院・消化管・小児外科学), 藤川 裕之(三重大大学院・消化管・小児外科学), 小池 勇樹(三重大大学院・消化管・小児外科学), 吉山 繁幸(桑名西医療センター・外科), 荒木 俊光(三重大大学院・消化管・小児外科学), 内田 恵一(三重大大学院・消化管・小児外科学), 楠 正人(三重大大学院・消化管・小児外科学) |
抄録 | 【目的】近年、ダブルバルーン内視鏡検査(DBE)は小腸疾患の診断・治療において広く用いられるようになってきたが、小児の炎症性腸疾患に対する有用性や安全性は十分に検討されていない。今回、小児期のクローン病疑診例及び診断例に対するDBEの有用性と安全性を評価し、その意義を検討した。【対象と方法】2008年1月から2011年12月までに三重大学消化管・小児外科でDBEを施行した70症例(116手技)中、20歳未満のクローン病疑診例及び診断例13例(20手技)について検討を行った。【結果】対象患者はクローン病疑診例8例、診断例5例で平均年齢は13.5 歳(3-19歳)、性別は男児10例、女児3例だった。アプローチ法は経口が6手技、経肛門10手技、経stoma4手技で、平均観察距離は経口133cm、経肛門120cm、経stoma148cmだった。手技は12例が全身麻酔下で、8手技が静脈麻酔下で施行され、腹部の不快感以外に検査に伴う合併症は認められなかった。疑診例8例中6例はDBEが診断に有用であり、うち2例がクローン病と診断され、共にDBEの所見が診断根拠となった。一方、診断例5例では全例において病変の評価が可能であり、9回のDBE中6回の検査が治療方針に影響を与えた(手術2、バルーン拡張1、バルーン拡張及び薬剤変更1、薬剤変更2)。【まとめ】DBEは小児においても安全に施行することが可能であり、クローン病の診断及び治療方針の決定に重要な役割を果たすと考えられる。 |
索引用語 | ダブルバルーン内視鏡, クローン病 |