セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
大腸(診断)2
|
タイトル |
消P-491:虚血性大腸炎のCT画像の検討
|
演者 |
東 直樹(札幌徳洲会病院・消化器内科) |
共同演者 |
福田 一寿(札幌徳洲会病院・消化器内科), 佐藤 康永(札幌徳洲会病院・消化器内科), 岡村 毅與志(札幌徳洲会病院・消化器内科) |
抄録 |
【背景】虚血性大腸炎は原因は不明ながらも大腸に限局した虚血性病変と認知され、今日では大腸のcommon diseaseの一つとなっている。診断は大腸内視鏡検査、注腸X線検査、生検組織学所見などで診断されている。CT検査は内視鏡とX線検査と違い、非侵襲性に発症早期の腸管の浮腫性肥厚性所見を直接所見として捉えることができ、更に部位と範囲或いは連続性を捉えることができる極めて有用な検査である。しかし、発症早期はCT検査で病変を捉えられても、時期によっては病変を捉えられないことがある。今回我々は急性期の虚血性大腸炎のCT画像について、大腸内視鏡検査と対比させて検討を試みた。【目的】今回、急性期の虚血性大腸炎に対する腹部CT画像の推移を検討した。【対象】平成23年4月から平成24年2月まで当院消化器内科で経験した急性期の虚血性大腸炎症例で、大腸内視鏡検査及び腹部CT検査を施行した17例について検討した。【結果】17症例中2例のみ、腹部CT画像で病変を指摘することができなかった。【結語】1)発症後24時間以内の病変に関しては、腹部CT画像で浮腫性の腸管肥厚を確認しえた。2) 発症後48時間以降の病変は、大腸内視鏡検査で浮腫、糜燗を確認し得ても、腹部CT上消化管病変を確認することができなかった。 |
索引用語 |
虚血性大腸炎, CT |