| セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
大腸（クローン病）4
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| タイトル |
消P-515：内視鏡的所見も含めたCrohn病患者に施行した顆粒球単球吸着療法の治療効果に対する検討
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| 演者 |
小川 智広（兵庫医大・内科（下部消化管科）） |
| 共同演者 |
上小鶴 孝二（兵庫医大・内科（下部消化管科））, 福永 健（兵庫医大・内科（下部消化管科））, 横山 陽子（兵庫医大・内科（下部消化管科））, 三輪 洋人（兵庫医大・内科（上部消化管科））, 松本 誉之（兵庫医大・内科（下部消化管科）） |
| 抄録 |
【目的】Crohn病（CD）の発症、再燃に関して免疫機構の異常が関係しているとされている。近年では抗TNF-α療法や免疫調整剤がCDの治療に対して一定の評価を得ているが、効果減弱症例や副作用により投与困難な症例も問題となってきている。顆粒球吸着療法（GMA）が大腸病変を主体とするCDに対して保険適応となり抗TNF-α療法無効症例や不耐症例に対しても安全に寛解導入が可能ということで注目されている。 【方法】抗TNF-α療法抵抗症例を含むCD患者29症例にGMAを施行し臨床的評価をclinical disease activity index (CDAI)で、内視鏡的改善度をsimple endoscopic score for Crohn’s disease (SES-CD)で評価した。GMAの施行方法として、23症例は1もしくは2クールを1回/週で行い、3症例はADA投与と交互に施行し、残る3症例はIFX投与前3週に3回施行とした。なお評価はGMAを1もしくは2クール施行した症例群は導入前後で、ADA投与群は1クール終了時に、IFX投与前3週に3回施行した群は導入時と3回終了時に臨床的評価を行った。CDAIが50ポイント以上低下を改善とし、150ポイント以下になった症例を寛解導入とした。【成績】導入前と導入後全体の評価では有意にCDAIの減少が認められた(P＜0.05)。17症例（58.6％）が改善をしめし、12症例（41.4％）が寛解導入可能であった、内視鏡的改善度も有意な改善を認めた。(P＜0.05) また、IFX前3週にGMAを併用した症例群はIFXの投与量の増加や投与間隔を短くすることなく、臨床症状を維持することが可能であり、2症例はCDAIの低下を認めていた。【結論】今回の検討でLOR症例も含めたCD患者に対してGMAは安全かつ有効であることがわかった。また、内視鏡所見も改善を認めることがわかった。治療に難渋する症例に対して、GMAを併用することは意義のあることであると思われる。 |
| 索引用語 |
クローン病, 顆粒球単球吸着療法 |
