セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(潰瘍性大腸炎)5 |
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タイトル | 消P-554:当院における難治性潰瘍性大腸炎に対するタクロリムスとインフリキシマブの治療成績 |
演者 | 小野川 靖二(尾道総合病院・消化器内科) |
共同演者 | 天野 美緒(尾道総合病院・消化器内科), 佐上 晋太郎(尾道総合病院・消化器内科), 山雄 健太郎(尾道総合病院・消化器内科), 橋本 義政(尾道総合病院・消化器内科), 福本 晃(尾道総合病院・消化器内科), 飯星 知博(尾道総合病院・消化器内科), 平野 巨通(尾道総合病院・消化器内科), 花田 敬士(尾道総合病院・消化器内科), 天野 始(尾道総合病院・消化器内科), 日野 文昭(尾道総合病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】難治性潰瘍性大腸炎に対する寛解導入療法としてタクロリムス(TAC)もしくはインフリキシマブ(IFX)が臨床使用されている。今回、当院で難治性潰瘍性大腸炎に対して寛解導入目的でこれらの薬剤を臨床使用した13例に対して有効性をretrospectiveに検討した。 【対象・方法】TAXまたはIFXの投与を開始した難治性潰瘍性大腸炎患者13例(TAC 6例、IFX 7例:ステロイド抵抗性症例10例とステロイド依存症例3例)を対象として病型、罹病期間、寛解導入率、投与後半年以内の再燃率を検討した。疾患活動性はRachmilewitz のCAIを使用し、評価した。 【結果】罹病期間は3~365ヶ月・平均92.6ヶ月(TAC 56.1ヶ月、IFX 123.8ヶ月)であった。病型は全大腸炎型11例、左半結腸炎型2例であった。寛解導入率はTAC 83.3% (5/6)、IFX 71.4% (5/7)といずれも良好であった。半年以内の再年率はTAC 20% (1/5)、IFX 20% (1/5)であり、症例は少ないが1例は両製剤を使用しても手術回避できなかった。寛解が維持されている症例はTAC使用例では使用開始後3ヶ月でAzathioprineに切り替えがなされ、IFX使用例では前例IFXが緩解維持治療に使用されていた。 【結語】両製剤とも難治性潰瘍性大腸炎症例に対して高い寛解導入率を有しており、緩解維持効果も良好であると考えられた。 |
索引用語 | タクロリムス, インフリキシマブ |