セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(潰瘍性大腸炎)6

タイトル 消P-560:

週2回の顆粒球吸着療法(intensive GMA)が著効する潰瘍性大腸炎の背景因子に関する検討

演者 一色 裕之(市立室蘭総合病院・消化器内科)
共同演者 矢島 秀教(市立室蘭総合病院・消化器内科), 伊東 文子(市立室蘭総合病院・消化器内科), 山本 至(市立室蘭総合病院・消化器内科), 中垣 卓(市立室蘭総合病院・消化器内科), 佐藤 修司(市立室蘭総合病院・消化器内科), 清水 晴夫(市立室蘭総合病院・消化器内科), 金戸 宏之(市立室蘭総合病院・消化器内科), 近藤 哲夫(市立室蘭総合病院・消化器内科), 田中 浩紀(札幌厚生病院・IBDセンター), 山下 真幸(札幌厚生病院・IBDセンター), 本谷 聡(札幌厚生病院・IBDセンター), 今村 哲理(札幌厚生病院・IBDセンター)
抄録 【背景・目的】潰瘍性大腸炎(UC)に対する週2回の顆粒球除去療法(intensive GMA)は短期間での寛解導入を可能としたが,著効例の臨床的特徴は明らかにされていない.今回我々は,intensive GMAを施行したUCの寛解導入効果に影響する因子について検討した.
【対象と方法】2010年4月から2012年2月の間にintensive GMAが施行されたUC のうち,Clinical Activity Index(CAI; Lichtiger index)による評価が可能であり,初回GMAの前後1週間以内に他の寛解導入療法が併用されていない45症例を対象とした.GMA 10回施行までにCAI 4以下となった症例を寛解と定義し,寛解率に影響する患者背景を検討した.
【結果】患者背景は,男性29例・女性16例,平均年齢41.3歳,平均罹病期間5.4年,平均CAI 9.8,全大腸炎型23例・左側大腸炎型20例・直腸炎型2例,ステロイド抵抗例7例・依存例20例・未使用(ナイーブ)18例であった.全体の寛解率は56%,寛解までに要した期間は平均15.4日であった.寛解例(n=25)は非寛解例(n=20)よりも若年傾向であり(36.8歳 vs 46.9歳: P=0.054),平均年齢未満26例の寛解率は平均年齢以上19例と比較し有意に良好であった(69% vs 37%: P=0.031).特にステロイドナイーブ例においてこの傾向が強く,寛解例(n=9)は非寛解例(n=9)よりも有意に若年であり(34.8歳 vs 54.3歳: P=0.039),平均年齢未満9例の寛解率は平均年齢以上9例の寛解率と比較し極めて良好であった(78% vs 22%: P=0.028).
【結論】UCに対するintensive GMAは若年者においてより有効である可能性が示唆された.特に,ステロイド未使用の若年者における治療選択肢として積極的に考慮すべきと考えられた.
索引用語 潰瘍性大腸炎, GMA