セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(潰瘍性大腸炎)7

タイトル 消P-564:

当院における5-ASA製剤不耐潰瘍性大腸炎の検討

演者 岩本 敦夫(伊勢崎市民病院・内科)
共同演者 増尾 貴成(伊勢崎市民病院・内科), 奥野 のぞみ(伊勢崎市民病院・内科), 新井 洋佑(伊勢崎市民病院・内科), 古谷 健介(伊勢崎市民病院・内科), 長島 多聞(伊勢崎市民病院・内科), 飯塚 圭介(伊勢崎市民病院・内科), 石原 眞悟(伊勢崎市民病院・内科), 上野 敬史(伊勢崎市民病院・内科), 佐藤 洋子(伊勢崎市民病院・内科), 上野 裕之(伊勢崎市民病院・内科), 伊島 正志(伊勢崎市民病院・内科), 押本 浩一(伊勢崎市民病院・内科), 荒井 泰道(伊勢崎市民病院・内科)
抄録 【はじめに】経ロ5-ASA製剤は潰瘍性大腸炎の治療において根幹となる薬剤である.しかし,5-ASA製剤による肝機能障害や発熱などの副作用により投与不可能な症例も少なからず存在する.今回我々は当院潰瘍性大腸炎患者における5-ASA不耐例の現状について検討したので報告する. 【方法】2011年12月時点で当院通院加療中の潰瘍性大腸炎患者を対象とし,副作用のため5-ASA製剤の休薬や減量を要した症例の頻度,副作用の内訳,5-ASA製剤再投与の可否について検討した.【結果】5-ASA製剤休薬・減量を要した症例は182例中8例(4.40%)であった.副作用の内訳は発熱のみが2例(1.10%),発熱+血便が2例(1.10%),肝機能障害が2例(1.10%),器質化肺炎が1例(0.55%),脱毛が1例(0.55%)であった. このうち5例で5-ASA製剤に対するリンパ球刺激試験(DLST;drug-induced lymphocyte stimulation test)を実施されており,4例(2.20%)が陽性であった.DLST陽性例では,発熱や血便の増悪,器質化肺炎など,入院加療を要するほど重度の副作用を生じた症例であった.DLST陰性,または未実施の4例中,薬剤を変更することで投与可能となった症例が1例,脱感作療法にて投与可能となった症例が1例あり,いずれも肝機能障害を副作用とした症例であった.5-ASA製剤による発熱と考えられた症例(DLST陰性)で脱感作療法を試みたが,増量中に同様の副作用が生じたため断念した.【結語】広義の5-ASA不耐は4.40%,DLST陽性の所謂5-ASAアレルギーは2.20%と従来の報告と同程度であった.5-ASA不耐を疑う症状が軽微な症例では,薬剤の変更や脱感作により投与の継続が可能になる場合もあることが示唆された.
索引用語 5-ASA不耐, 潰瘍性大腸炎