セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸(治療(化学療法))2 |
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タイトル | 消P-604:高齢者に対するXELOX療法及びXELOX+bevacizumab療法の現状 |
演者 | 成田 明子(東京大・消化器内科) |
共同演者 | 吉田 俊太郎(東京大・消化器内科), 平田 喜裕(東京大・消化器内科), 鈴木 裕史(東京大・消化器内科), 渡邊 義敬(東京大・消化器内科), 小林 由佳(東京大・消化器内科), 崎谷 康佑(東京大・消化器内科), 磯村 好洋(東京大・消化器内科), 望月 暁(東京大・消化器内科), 建石 良介(東京大・消化器内科), 山田 篤生(東京大・消化器内科), 山地 裕(東京大・消化器内科), 椎名 秀一朗(東京大・消化器内科), 小池 和彦(東京大・消化器内科) |
抄録 | 【目的】進行もしくは転移性大腸癌における1st lineの化学療法として、XELOX療法(は標準治療とされるFOLFOX療法と同等であり、種々のガイドラインでも治療の第一選択肢となっている。XELOX療法はFOLFOX療法と比較して、簡便性、患者満足度およびQOLは高くなるとされている(Br J Cancer 2010)が、高齢者においては、副作用も高度でQOLの改善もないとする報告(Lancet 2011)もある。そこで当科症例おける、高齢者に対するXELOX療法の有用性及び安全性について検討を行なった。【方法】2009年11月から2012年2月まで、進行大腸癌に対してXELOX療法(Capecitabine 2000mg/m2/day、day1-14+oxaliplatin 130mg/m2、day1)もしくは、XELOX+bevacizumab(以降BV)療法(XELOX療法+BV 7.5mg/kg、day1)3週毎を、1st lineとして行った症例を対象とした(高齢者や併存疾患を有する場合、開始時に80% doseに減量)。化学療法開始時の年齢を70歳以上(以降高齢層)と70歳未満(以降若年層)に分けて解析を行なった。【成績】XELOX療法を3例、XELOX+BV療法を27例に施行し、年齢は中央値で69歳、性別は男性17例と女性13例、PSの中央値1であった。測定可能病変を有していたのは19例で、治療効果はCR 0例、PR 13例、SD 6例で、奏功率(以降RR)は68.4%、病勢コントロール率(以降DCR)は100%であった。高齢層は15例で、RR 55.5%と若年層のRR 80%と比して有意差を認めなかった(p=0.35)。Grade3/4の主な有害事象は、高齢層で5例(33.3%)、若年層で4例(26.7%)と比して有意差を認めなかった(p=1.00)。高齢層では副作用による治療中断例が2例みられた。【結論】進行転移大腸癌の1st line治療として、XELOX療法は有効であり比較的安全に施行された。ただ、70歳以上の症例では治療中断例が認められており、対象年齢による治療法の選択に関する今後の検討が必要と考えられた。 |
索引用語 | 大腸癌, 化学療法 |