| セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
大腸（その他）1
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| タイトル |
消P-629：大腸内視鏡検査と大腸3D-CT検査の被験者受容性に関する比較検討‐多施設共同試験（JANCT）アンケート調査から‐
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| 演者 |
加藤 貴司（北海道消化器科病院・内科DELIMITER大腸３次元CT研究会） |
| 共同演者 |
佐々木 清貴（北海道消化器科病院・内科DELIMITER大腸３次元CT研究会）, 堀田 彰一（北海道消化器科病院・内科DELIMITER大腸３次元CT研究会） |
| 抄録 |
【目的】大腸癌検診は定期的に繰り返す必要性があるため大腸3D-CT検査(3DCT)を検診に導入するにあたり被験者の受容性を評価することは重要である。3DCTの精度検証のために施行された多施設共同試験のアンケート調査から3DCT の被験者受容性について大腸内視鏡検査（TCS）と比較し検討した。【方法】JANCTでは3DCTとTCSの共通の前処置PEG-C法を用いた。TCSは全例を消化器内視鏡専門医が行った。アンケートでは前処置、3DCT、TCSについて「とても楽（もしくは平気）」「どちらかといえば楽（もしくは平気）」「とちらともいえない」「とちらかといえば大変」「とても大変」の項目から一つ回答を得た。また各検査で大変であった点について「腸の中にガスを入れられること」「痛み」「検査時間の長さ」等から複数の回答を得た。さらに今後どちらか一方の検査を受ける際に希望する検査について、「3DCT」「TCS」「どちらでもかまわない」から一つ回答を得た。【成績】1260例の登録症例のうち脱落例79例およびアンケート未回収の1例を除く1180例のアンケート結果を解析した。男性669例、女性511例（平均年齢60.6歳）中、3DCTとTCSについて「とても大変」と回答した割合はそれぞれ5.4％、7.6％であり、TCSで有意に高値であった（p＜0.05）。また前処置を「とても大変」と回答した割合は15.6％であり、3DCT、TCSと比較し有意に高値であった（p＜0.001）。各検査の大変だった点については、3DCTではTCSと比較し「ガスを入れられること」、またTCSでは3DCTに比較し「痛み」が有意に高値であった（p＜0.001）。次回希望する検査については、3DCTが41.3％、TCSが28.1％、とちらでもかまわないが33.4％であった。【結論】次回希望される検査に3DCTを選択した被験者がTCSよりも多かったことから、3DCTは本邦においてもTCSと同様に大腸癌検診に受け入れられる可能性が高いと思われる。また前処置法の改善が受容性の向上に結び付く可能性が示唆された。 |
| 索引用語 |
大腸3D-CT, CTC |
