セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(その他)4

タイトル 消P-645:

直腸脱に対する腹腔鏡下直腸固定術

演者 村田 幸平(市立吹田市民病院・外科)
共同演者 岡村 修(市立吹田市民病院・外科), 和田 佑馬(市立吹田市民病院・外科), 加藤 亮(市立吹田市民病院・外科), 牧野 俊一郎(市立吹田市民病院・外科), 西垣 貴彦(市立吹田市民病院・外科), 大和田 善之(市立吹田市民病院・外科), 村上 昌裕(市立吹田市民病院・外科), 岡田 一幸(市立吹田市民病院・外科), 柳沢 哲(市立吹田市民病院・外科), 戎井 力(市立吹田市民病院・外科), 横内 秀起(市立吹田市民病院・外科), 衣田 誠克(市立吹田市民病院・外科)
抄録 はじめに:直腸脱の手術には経肛門的アプローチと経腹的アプローチがあるが、近年の腹腔鏡技術の進歩に伴い、低侵襲な経腹的アプローチが可能となってきている。方法:当院における腹腔鏡下直腸固定術の短期成績を検討する。結果:2010年より本手術を開始し、6例に施行。年齢は中央値で86歳(58―88)女性5例、男性1例。手術時間は中央値179分(110-254)、出血はいずれも少量であった。手術は直腸の授動、引き上げ、固定を基本とし、初期はタックにて固定したが、最近では非吸収糸による縫着を基本としている。術後合併症としては、軽度の便秘を認めるのみで、緩下剤等の内服にてコントロールされていた。考察:高齢化に伴い、直腸脱患者は増加することが予想される。全身麻酔が可能で気腹できる症例では、術後疼痛の少なく、再発率が低いとされる本術式が今後第一選択となると考えられる。今後は症例を集積し、長期成績や、合併症についての検討を進めていく必要がある。また、患者は、認知障害を合併していたり、ADLの低い場合も多く、適応は慎重にすべきである。結語:直腸脱に対する腹腔鏡下直腸固定術は、現時点では安全に施行されているが、保健収載により症例が増加することが予想されるため、合併症や長期成績を集積していく必要がある。
索引用語 直腸脱, 腹腔鏡下直腸固定術