セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸(その他)4

タイトル 消P-648:

当院におけるS状結腸捻転症例の検討

演者 竹村 勇治(相澤病院・内視鏡センター)
共同演者 山本 智清(相澤病院・内視鏡センター), 五十嵐 亨(相澤病院・内視鏡センター), 宮田 和信(相澤病院・内視鏡センター), 薄田 誠一(相澤病院・内視鏡センター), 小見山 祐一(相澤病院・内視鏡センター), 久保田 大輔(相澤病院・内視鏡センター), 手島 憲一(相澤病院・内視鏡センター), 白津 和夫(相澤病院・内視鏡センター), 藤元 瞳(相澤病院・内視鏡センター), 杉井 絹子(相澤病院・内視鏡センター), 浅野 純平(相澤病院・内視鏡センター)
抄録 【緒言】S状結腸捻転は本邦では高齢男性に多く見られる疾患で、腸閉塞の2-3%、大腸緊急手術の10%を占めるとされる。腸管壊死が明らかな場合を除いては、大腸内視鏡的整復術が第一選択となっているが、整復治療成功後の手術加療の是非およびその施行時期については議論がある。【目的】当院でのS状結腸捻転症例の実態を明らかにし、治療指針を検討する。【方法】平成18年から平成23年の期間に、当院を受診し、S状結腸捻転症と診断され入院加療を要した38名を対象とし、年齢・再発回数・転帰の各項目について retrospectiveに検討した。【成績】症例の内訳は、男性26例 女性12例。平均年齢は74.2歳で、32例に対して内視鏡的捻転整復術が試行された。施行されなかった6例は、血液検査・画像所見上、腸管壊死を示唆する所見を認め手術加療が選択されたもの、および経過観察を希望されたものであった。既往歴として、パーキンソン症候群、統合失調症など精神疾患に対する投薬治療歴、脳血管障害が、それぞれ3、8、10例であった。内視鏡的整復術をこころみた32例の内、術中に壊死・穿孔所見を認めたものが7例であった。初回検査では壊死所見を認めず捻転解除に成功した25例の内、後日待期的手術を7例に施行した。初回内視鏡治療成功後に経過観察を選択した症例18例の内、3例が再発時に緊急手術を余儀なくされた。【結論】S状結腸捻転症は腸管壊死・穿孔を来たし致命的な結果を招く疾患であるが、症例の身体・精神状態から手術加療ではなく内視鏡的加療の後、経過観察を選択する場合も多い。しかし、再燃時に壊死を来す場合もあり、治療方針選択には慎重な検討が必要と考えられた。
索引用語 S状結腸捻転, 内視鏡的整復術