セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)その他1 |
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タイトル | 消P-650:好酸球性胃腸炎の3症例 |
演者 | 古謝 亜紀子(桐生厚生総合病院・内科) |
共同演者 | 丸山 秀樹(上牧温泉病院・内科), 安岡 秀敏(桐生厚生総合病院・内科), 飯田 智広(桐生厚生総合病院・内科), 齋藤 秀一(桐生厚生総合病院・内科), 中山 哲雄(桐生厚生総合病院・内科), 高草木 智史(桐生厚生総合病院・内科), 今泉 淳(桐生厚生総合病院・内科), 木村 有宏(桐生厚生総合病院・内科), 井上 照基(群馬大附属病院・病態制御内科学) |
抄録 | 好酸球性胃腸炎は、消化管への著明な好酸球浸潤と末梢血好酸球性増多を特徴とする比較的稀な炎症性疾患である。今回我々は、消化管内視鏡生検により好酸球性胃腸炎と確定診断した3症例(15歳 男性、40歳 女性、52歳 男性)を経験した。上部消化管内視鏡では、3症例とも十二指腸球部から下行脚の粘膜の浮腫及び発赤を認め、それぞれ生検を行い消化管壁への好酸球浸潤を認めた。下部消化管内視鏡では、15歳男性が回盲部から上行結腸の浮腫を認め、生検にて好酸球浸潤を認めた。40歳女性は、肉眼的に粘膜面の異常を認めなかったため、生検は未施行。52歳男性はバウヒン弁に小びらんを認め、生検にて好酸球浸潤を認めた。上記の結果及び、他の寄生虫疾患・炎症性疾患を除外し、好酸球性胃腸炎と診断した。治療に関しては、40歳女性が約1週間の禁食と補液のみで症状軽快し、食事再開後も再燃を認めず、ステロイドの投与は行わず退院となった。他2症例ではステロイド投与が行われ、軽快し退院となり、再燃なく経過している。3症例に共通した点は、初診時に激しい腹痛及びCTで十二指腸から回腸末端の浮腫性変化と末梢血での好酸球増多であった。特に腹痛に関しては激しいものであり、ペンタゾシン注の頻回投与を必要とし、急性腹症の鑑別診断の一つに追加されるべきものと考えた。また、それぞれ食物アレルギーやアスピリン喘息などのアレルギー疾患を認めた。好酸球性胃腸炎は本邦では比較的稀な疾患であり、経験した3症例を比較しながら、考察をまじえ報告する |
索引用語 | 好酸球性胃腸炎, アレルギー |