セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

その他2

タイトル 消P-660:

末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)の導入~消化器内科におけるPICCの有用性~

演者 小野寺 学(網走厚生病院・内科・消化器科)
共同演者 佐野 逸紀(網走厚生病院・内科・消化器科), 川岸 直樹(網走厚生病院・内科・消化器科), 阿部 暢彦(網走厚生病院・内科・消化器科), 長 いく弥(網走厚生病院・内科・消化器科), 横山 仁(網走厚生病院・内科・消化器科), 内田 多久實(網走厚生病院・内科・消化器科), 藤永 明(網走厚生病院・内科・消化器科)
抄録 【背景】近年,中心静脈の挿入,留置に関して,安全な手技と管理が求められている.当院では,2011年4月より末梢挿入型中心静脈カテーテル(Peripherally inserted central venous catheter以下PICC)を導入し,積極的にPICCの活用を進めている.【目的】PICCの安全性,消化器内科おける有用性を検討する.【対象と方法】対象は,2011年4月から2012年3月に,PICCを留置した36例(A群)である.挿入は,完全エコーガイド下,透視下を基本とした.手技時間として,穿刺,留置までの高度バリアプレコーション環境下での作業時間を測定した.A群における7日以内の短期留置例をA-1群(13例),7日以上の長期留置例をA-2群(23例)とした.また,当科で施行した鎖骨下もしくは鼡径に中心静脈カテーテルを留置した30例(B群)を対象とした.【結果】施行目的は,A-1群は10例(83%)が,化学療法の抗癌剤投与ルートとして利用されていた.A-2群は,癌による経口摂取困難が15例(65%),末梢ルート確保困難が5例(22%),絶食が3例(12%)であった.静脈の平均径は4.4(2.5-7.0)mmで,穿刺は平均1.23(1-4)回施行した. A群の穿刺手技36例すべてで留置可能であった.留置時間はA群が23.9(13-68)分,B群が15.3(9-25)分であり,留置時間に有意差(P=0.55)は見られなかった.1回の穿刺で成功しなかった4例の留置時間は,48.5(26-68)分であった.留置期間はA群21日(A-1群;3(0-5)日,A-2群;32(11-65)日)であった. A群の抜去理由は,使用の終了が13例(36%),死亡が6例(17%)であった.合併症での抜去は,感染3例(8%),神経損傷1例,静脈炎1例であった.また,B群の1例に穿刺による気胸がみられた. 【考察/結語】PICCは,重篤な合併症なく,安全に留置,管理し得た.特に化学療法のための短期使用例や,担癌末期状態や末梢確保困難など長期使用例にも有効であった.消化器内科医は,一般的なルートとして,PICCの留置の手技,有効性の認知をしていくべきである.
索引用語 PICC, 中心静脈カテーテル