セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

その他2

タイトル 消P-663:

症候性脾嚢胞性病変に対する経臍的単孔式手術療法の経験

演者 三澤 健之(東京慈恵会医大・外科)
共同演者 二川 康郎(東京慈恵会医大・外科), 北村 博顕(東京慈恵会医大・外科), 筒井 信浩(東京慈恵会医大・外科), 伊藤 隆介(東京慈恵会医大・外科), 柴 浩明(東京慈恵会医大・外科), 古川 賢英(東京慈恵会医大・外科), 脇山 茂樹(東京慈恵会医大・外科), 石田 祐一(東京慈恵会医大・外科), 矢永 勝彦(東京慈恵会医大・外科)
抄録 【背景・目的】症候性あるいは破裂・出血・悪性の危険性のある脾嚢胞性病変は外科的治療の対象となり、その術式の主流は複数のトロカーを用いた腹腔鏡下脾全摘術である。一方、脾臓に対する単孔式手術、とくに開窓術の報告は極めて少ない。当科では悪性所見の無い、症候性脾嚢胞に対し、整容性を考慮した経臍的単孔式脾嚢胞手術(全摘1例、嚢胞開窓術2例)を経験したのでその有用性を報告する。【対象】症候性脾嚢胞性病変患者3名(性別:男1、女2、年齢:24、31、33歳、主訴:いずれも上腹部痛、術前嚢胞径:10、20、13cm)。術前に造影CTおよびMRによって悪性所見の無いことを確認した。【方法】患者を右半側臥位にし、臍に2.5cmの小開腹をおいた。SILS Portを装着し、5mmフレキシブルスコープ、彎曲鉗子、通常のストレート型鉗子類を用いて手術施行。まず、腹腔鏡手術用の超音波プローブを用いて嚢胞内腔に悪性所見の無いことを再確認した。17G穿刺針を用いて経皮的に嚢胞内容液をほぼ全量吸引、内容液を術中細胞診断に提出し、悪性細胞の無いことを確認。開窓術ではリガシュアを用いて嚢胞壁を可及的広範囲に切除。脾全摘術では自動縫合器を用い、脾門部で脾動静脈を一括切離。脾は臍創から摘出。いずれもドレーンは留置せず。【結果】手術時間:195、285、120分、術中出血量:いずれも少量(測定不能)。患者はすべて術翌日より経口摂取を開始し、術後4、4、3日目に合併症なく退院。病理診断はsplenic pseudocyst:2、epithelial cyst:1で悪性所見なし。術後観察期間:26、20、1カ月でいずれも嚢胞の著明な縮小ないし消失と症状の完全消失を認めている。また術後創部の整容性に対する満足度は高かった。【結語】症候性脾嚢胞性病変に対する単孔式手術は整容性に優れた有用な方法と考える。
索引用語 脾臓, 嚢胞