セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

その他3

タイトル 消P-668:

当院のPET/CT健診におけるFDG集積例の検討

演者 関根 忠一(済生会川口総合病院)
共同演者 松井 茂(済生会川口総合病院), 高杉 秀明(済生会川口総合病院), 平田 嘉幸(済生会川口総合病院), 目時 亮(済生会川口総合病院), 小林 久里子(済生会川口総合病院), 井上 勝徳(済生会川口総合病院), 濱田 清誠(済生会川口総合病院), 小柳 佳成(済生会川口総合病院), 原澤 茂(済生会川口総合病院)
抄録 【目的】近年PET/CT健診が普及しているが、当院のそのFDG集積例を分析し、今後に役立てることを目的とした。【対象と方法】2011年1月から2012年2月までに当院のPET/CT健診を受診した346人において、FDG集積例について分析した。【結果】受診者の背景は男女比は224人/122人、平均年齢は59.8±9.9歳(31~82歳)、中央値は61歳、最頻値 は64歳。FDG集積例は10例、2.9%で、癌が6例、1.7%(甲状腺癌1例、肺癌1例、肝細胞癌1例、大腸癌2例、前立腺癌1例)、非癌が4例、1.2%(耳下腺腫瘍2例、慢性副鼻腔炎1例、甲状腺腫瘍1例)であった。癌6例のうち消化器癌は次の3例であった(0.9%)。症例1は66歳、男性。HBsAg陰性HCVAb陰性肝機能検査正常例で、たまたま健診を受けPET/CTでS8に集積を認め、直径3cm大のHCCの診断に至り手術した(moderately to poorly differentiated hepatocellular carcinoma)。AFPは760ng/mlと高値で肝線維化はF1であった。症例2は77歳、男性。便潜血反応陽性でPET/CTでS状結腸に集積を認め、Is、1.4cm大の癌の診断に至り手術を施行した(tubular adenocarcinoma)。症例3は70歳、男性。便潜血反応陽性でPET/CTでS状結腸に集積を認め、Ip、1.5cm大の癌のポリペクトミーを施行した(tubular adenocarcinoma)。【結語】PET/CT健診を受けた346例におけるFDG集積例は10例、2.9%で、そのうち癌は6例、1.7%であり、消化器癌は3例、0.9%であった。肝炎ウイルスマーカー陰性肝機能検査正常の3cm大の肝細胞癌を発見できた。1.4cm大と1.5cm大の比較的小さなS状結腸癌も発見できた。PET/CT健診が有用な症例を認めた。
索引用語 PET/CT, FDG集積