セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)その他4 |
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タイトル | 消P-677:腹膜偽粘液腫の2例 |
演者 | 田川 徹平(昭和大・消化器内科) |
共同演者 | 久保田 祐太郎(昭和大・消化器内科), 小西 一男(昭和大・消化器内科), 北村 勝哉(昭和大・消化器内科), 片桐 敦(昭和大・消化器内科), 村元 喬(昭和大・消化器内科), 新井 勝人(昭和大・消化器内科), 魚住 祥二郎(昭和大・消化器内科), 小林 祥也(昭和大・消化器内科), 矢野 雄一郎(昭和大・消化器内科), 東條 正幸(昭和大・消化器内科), 紺田 健一(昭和大・消化器内科), 新村 健介(昭和大・消化器内科), 渡辺 誠(昭和大病院・消化器・一般外科), 大塚 耕司(昭和大病院・消化器・一般外科), 村上 雅彦(昭和大病院・消化器・一般外科), 井廻 道夫(昭和大・消化器内科) |
抄録 | 【症例1】58歳、女性。平成23年3月中旬から右下腹部痛が出現し、当院を受診した。血液検査で炎症反応所見を認め、腹部CT検査で虫垂の著明な腫大を認め、虫垂炎が疑われたが、腹部所見が軽微であり保存的治療を行った。その後、症状は速やかに改善し第7病日に退院となるも、入院時のCT所見より虫垂腫瘍の可能性を考え、外来で経過観察を継続した。2ヶ月後のCT検査にて腹水が出現し、虫垂癌の腹膜播種や腹膜偽粘液腫が疑われたため、診断的治療として外科的切除を行った。手術所見では腫大した虫垂とゼリー状の腹水を認め、回盲部切除術および粘液除去術を行った。虫垂の病理組織所見は虫垂粘液瘤であり、虫垂粘液瘤由来の腹膜偽粘液腫と診断した。以後、定期的に経過観察を行っているが、再発所見は認められていない。【症例2】81歳、男性。平成20年頃から腹部膨満感を自覚していたが放置していた。平成23年12月に息切れを主訴に当院循環器内科を受診。血液検査にてCEAが54 ng/mlと高値であり、腹部CT検査上多量の腹水も認めたため、当科に紹介となった。精査を行った所、腹水穿刺にてゼリー状の腹水を認め、腹膜偽粘液腫が疑われたが、確定診断には至らなかった。このため診断的治療目的に平成24年3月に当院外科で腹腔鏡下虫垂切除術および粘液除去術を行った。抄録作成時に病理組織検索は終了しておらず、発表の際に結果を供覧する。【考察】腹膜偽粘液腫の頻度は100万人に1人と非常に稀であり、男性では虫垂由来、女性では卵巣由来が多い。術前の鑑別診断は困難であることが多く、今回経験した2例も術前には発生原因の鑑別が困難であり、外科的介入を要した。【結語】腹膜偽粘液腫の2例を経験したので、文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 腹膜偽粘液腫, 虫垂腫瘍 |