セッション情報 |
シンポジウム2(肝臓学会・消化器病学会合同)
C型肝炎個別化医療のための宿主因子・ウイルス因子
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タイトル |
肝S2-4:PEG-IFNα2a/RBV併用療法におけるResponse-Guided TherapyとIL28B多型との関連性の検討:ReGIT-J study
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演者 |
工藤 正俊(近畿大・消化器内科) |
共同演者 |
樋口 和秀(大阪医大), 西口 修平(兵庫医大・内科(肝・胆・膵科)) |
抄録 |
【目的】HCV-RNA陰性化時期による最適の治療法を検討する目的で多施設共同によるランダム化臨床試験を行ない、IL28BとHCV-RNA陰性化率、SVR率の関連性を検討した。【方法】対象は、PEG-IFNα-2a(PEG)単独療法で治療開始した1型・highのC型肝炎212例(平均57.5歳、M/F=93/119、HCV-RNA=6.4 Log IU/mL)。 4・12・24週時点でHCV-RNAが陰性化(TaqMan<1.2Log/mL)した症例をそれぞれ2つの治療法に無作為割付し、1~3の検討を行なった。1.RVR例におけるRBVの必要性 2.cEVR例におけるPEG隔週投与 3.LVR例におけるPEG/RBVへのFluvastatin(FLV)追加投与。【成績】1.RVR例では、PEG単独療法でもRBV併用療法と同等のSVR(100% vs 88%)、2.cEVR例でのRBV併用PEG隔週投与は通常の週1回投与と同等以上のSVR(67%vs 48%)、3.LVR例では、FLV併用群のSVR率が44%で、PEG/RBVの20% に比べ高かった。IL28Bについて、RVR・cEVR例ではTT/TG・GGに関わらず同等のSVR率を示したが、LVR例においてはTG・GGでもFLVを併用した3症例すべてにSVRが得られた。【結論】RVR例でのPEG単独療法、cEVR例でのPEG隔週/RBV併用療法、LVR例でのPEG/RBV/FLV併用療法が有望であることが示唆された。また、RVRまたはcEVRが達成できれば、IL28Bの多型に関係なく高いSVR率が得られた。 |
索引用語 |
インターフェロン, IL-28B |