セッション情報 シンポジウム21(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会合同)

内視鏡検査および処置・治療時における抗血小板薬、抗凝固薬使用ガイドラインの作成を目指して≪アンサーパッド≫

タイトル 内S21-5:

抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドラインの作成:評価委員の立場から

演者 木下 芳一(島根大・2内科)
共同演者 峯 徹哉(東海大), 村上 和成(大分大・消化器内科)
抄録 診療ガイドラインは中立で標準的な診療情報の提供を目指して作成されており、対象疾患の患者の60-70%程度がガイドラインで推奨されている診療を受ければ良好な結果が得られるような診療情報を提供するものである。このために理想的には、まずCQを作成した後に系統的な文献検索、構造化抄録の作成、文献のエビデンスレベルの評価、ステートメントの作成、ステートメントの推奨度の決定をおこないガイドラインとしてまとめていく。ところが臨床的な問題に関して十分な文献エビデンスがないことはまれではなく、エビデンスがあったとしてもそのレベルが高くないことも多い。さらに経験に基づいて行われている診療も多数存在する。特に消化器内視鏡診療においては経験に基づいて行われており十分な文献エビデンスがない診療は少なくない。そこで本ガイドラインの作成に関しては立場を異にする専門医が集まりコンセンサスを形成していく形でガイドラインの主要な部分が作成されている。評価委員として参加した本ガイドラインの作成を振り返り作成上困難であった部分、今後の検討がまだ必要な部分に関して紹介をしたい。
索引用語 文献エビデンス, コンセンサス