セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
246:Brunner腺過形成に合併した早期十二指腸癌の一例
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演者 |
上月 俊夫(北九州市立若松病院 内科) |
共同演者 |
平川 雅彦(北九州市立若松病院 内科), 江口 孝志(九州大学大学院形態機能病理学), 八尾 隆史(九州大学大学院形態機能病理学), 阿部 敬雄(大阿部外科胃腸科医院) |
抄録 |
症例は85才、男性。4年前より近医で十二指腸Vater乳頭部の有茎性ポリープを経過観察されていた。今回、胃癌検診で同部の異常を指摘され、精査目的で当科を紹介された。上部消化管内視鏡検査および低緊張性十二指腸造影検査で、十二指腸第2部に長い茎を有し、頭部が約3x1.3cm大の表面顆粒状を呈する隆起性病変を認めた。頭部からの生検組織診断は、分化型腺癌であった。Ip型の早期十二指腸癌と考え内視鏡的切除を施行した。切除標本病理組織所見では、頭部はBrunner腺過形成から成り、表面粘膜内に腺腫様成分を伴う高分化型腺癌を認め、脈管侵襲は見られず完全切除と診断された。有茎性の発育を示すBrunner腺過形成は肉眼形態的に稀で、かつ表面粘膜に早期十二指腸癌が合併した症例は、我々が検索した限りでは本邦2例目であり、今回経験したので報告する。 |
索引用語 |
Brunner腺過形成, 早期十二指腸癌 |