セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 237:待期的手術にて治療し得た十二指腸静脈瘤の1例 |
演者 | 折田 均(ハートライフ病院) |
共同演者 | 小橋川 ちはる(ハートライフ病院), 洲鎌 理知子(ハートライフ病院), 比嘉 良夫(ハートライフ病院), 渡久地 史明(ハートライフ病院), 宮里 稔(ハートライフ病院), 平良 博史(与那原中央病院 外科), 金城 福則(琉球大学 光学医療診療部DELIMITER琉球大学 第一内科), 斎藤 厚(琉球大学 第一内科) |
抄録 | 門脈圧亢進症や肝硬変に伴う胃食道静脈瘤は日常診療において度々遭遇され、その治療法も内視鏡的治療や経カテーテル的治療を中心に近年めざましく向上している。しかし、十二指腸静脈瘤の発生およびそこからの出血の報告は極めて少なく、時に致命的な出血を来たす場合があるにもかかわらず、その治療法にはまだ一定の結論は出されていない。今回我々は無症状のアルコール性肝硬変に合併した十二指腸静脈瘤に対して、待期的手術を行ない治療し得た症例を経験したので報告する。症例は60歳男性。平成5年よりアルコール性肝硬変で神奈川県内の病院に通院中であったが、平成12年12月に沖縄へ転居し、近医にて加療を継続していた。平成13年6月スクリーニング目的でGIF施行され、十二指腸下行脚に静脈瘤を認め、7月に与那原中央病院内科を紹介受診となる。しばらく外来にて経過観察していたが、11月にGIF再検し、一部に発赤を伴うF3の十二指腸静脈瘤を認め、破裂する恐れもあり、平成14年2月十二指腸静脈瘤結紮離断術を施行した。術後1ヶ月のGIFで十二指腸静脈瘤が完全に消失しているのを確認した。現在は主治医の転勤に伴いハートライフ病院内科にて経過観察中であるが、6月のGIFにおいても同様の所見で、他の部位への再発も認めていない。 |
索引用語 | 十二指腸静脈瘤, 待期的手術 |