セッション情報 |
一般演題
|
タイトル |
41:胃底腺粘膜領域に発生し粘膜下腫瘍様の形態を示した分化型腺癌の1例
|
演者 |
森田 秀祐(高木病院 内科) |
共同演者 |
西田 宏二(高木病院 内科), 三島 麻衣(高木病院 外科), 那須 賢司(高木病院 外科), 宇都宮 幹(高木病院 放射線科), 小田 佳代子(佐賀医科大学光学医療診療部), 岡田 恵一朗(佐賀医科大学大学院病理学) |
抄録 |
症例は49歳男性。主訴は腹痛。X線検査では胃体下部前壁に約2cm大の透亮像を認めた。ひだ集中を伴い、bridging foldが認められた。表面粘膜模様は一部に淡い陰影班を伴うが比較的平滑で粘膜下腫瘍様の所見を呈していた。内視鏡検査では胃体下部前壁にひだ集中を伴う隆起性病変が認められた。表面は浅く陥凹し、辺縁部では表面粘膜模様が平滑でbridging foldを伴い粘膜下腫瘍様の所見が認められた。遠位側胃切除術が行なわれた。切除胃標本所見では病変の肉眼型はIIa+IIc型を呈していた。病理組織所見では背景粘膜は萎縮のあまりない胃底腺粘膜を主体としていた。病変の隆起部と陥凹部に高分化型腺癌(tub1,pap)を認めた。癌浸潤部では腺窩上皮や幽門腺に類似した構造が見られた。sm層では著明な線維化が認められた。深達度はmpでリンパ節転移は無かった。肉眼型と組織型に特徴のある興味深い症例であった。 |
索引用語 |
胃癌, 粘膜下腫瘍 |